「Office Premium」の登場

 日本マイクロソフトが国内で「Office 365」の提供を開始したのは2011年6月。ご存じの通り、Office 365とは、メールやグループウエアをはじめ、ファイル共有やオンライン会議、WordやExcelなどのOfficeアプリケーションを月額または年額課金で利用するサブスクリプション形式のクラウドサービスである。Office 365の中では、Officeアプリケーションもその一部と位置づけられる。機能を随時アップデートしていくクラウドサービスの一部として、WordやExcelも常に最新版にアップグレードして利用できるライセンス形態になる。

 一方、パソコンにプリインストールされる、あるいはパッケージで販売されるOfficeアプリケーションについては、当時はまだ時期尚早ということで、「永続ライセンス」と呼ばれる形態が残された。サブスクリプション形式と違って利用期間に制限がない代わりに、新バージョンが登場しても無料ではアップグレードできない形態だ。この永続ライセンスという形態は、2013年2月にOffice 2013が登場したときにも継続された。Officeのプリインストールパソコンが多い日本市場に合わせた、日本特有の施策だった。

 転機が訪れたのは約1年前。2014年10月に同社は、個人向けの新しいOffice製品として「Office 365 Solo」と「Office Premium プラス Office 365 サービス」の提供を開始した(図3)。永続ライセンスの製品も継続して提供されたが、パソコンにプリインストールされるOfficeの多くはOffice Premium プラス Office 365 サービスに切り替わった。このライセンス形態が、それまでの永続ライセンスに慣れ親しんだユーザーにとっては、非常に分かりにくいものなのではないかと思う。

図3●「Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」の紹介ページ。Officeアプリケーションに、Office 365 サービスの1年分が付属する
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