Nexus 5X(写真左)とNexus 6P(写真右)。グーグル直販の他、Nexus 5XはNTTドコモとワイモバイルから、Nexus 6Pはソフトバンクからも発売予定(10月下旬以降)
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 グーグルは2015年10月7日、アンドロイドOSの新バージョン「6.0」の配信開始に合わせ、自社ブランドの最新スマートフォン「Nexus 5X」「Nexus 6P」とアンドロイドOSに関する説明会を行った(端末の詳細については、「ドコモが新機種発表! 目玉はグーグル『Nexus 5X』とソニー『Xperia Z5』」「ソフトバンクが新スマホ、『Nexus 6P』の独占投入などAndroidを主軸に展開」も参照)。編集部では、来日したグーグルのアンドロイド部門トップ、ヒロシ・ロックハイマー氏にインタビューを実施。同氏は他のアンドロイドに対するNexusシリーズの優位性について、「OSの開発チームが直接ハードウエアの設計にも携わること、コストパフォーマンスに優れること」を挙げ、また同社が米国で発表済みの新型タブレット「Pixel C」について、日本でも発売の可能性があることを示唆した。

Hiroshi Lockheimer グーグル・アンドロイド担当上級副社長。96年、当時「BeOS」を開発していた米Beに入社し、多くのアップル出身者と知り合うなかで「アンドロイドの父」と呼ばれるアンディ・ルービン氏に出会う。同氏が設立したスマートフォンメーカー「Danger」の第1号社員となるも、その後いったんは同氏のもとを離れてPalm、Microsoftなどを渡り歩く。06年、グーグルがルービン氏の設立したAndroid社を買収した直後にグーグルに入社し、ルービン氏が率いるアンドロイドのチームに合流。その後は一貫してアンドロイドを担当し、現在に至る
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――Nexus 5Xの5万9300円から(グーグル直販の場合)という価格は、スペックを考えると決して安くはないという意見もある。今回のNexusシリーズの位置付けを教えてほしい。

ヒロシ・ロックハイマー氏(以下ヒロシ):スペックだけでなく、さまざまな要素をトータルで考えれば、ベストなコストパフォーマンスを提供できる機種だと考えている。新たに搭載した指紋センサーは認識にかかる時間が600ミリ秒以下と非常に早く、電池が2700mAhと大容量な割に本体は136gと非常に軽い。カメラの性能は、Nexus 5と比べて単に画素数が増えた以上に良くなっている。そして最も重要なことは、アンドロイドOSの開発チームが、ハードウエアの設計にも直接関わっているということだ。グーグルの考えるベストなユーザー体験が得られるだけでなく、今後のアップデートがいち早く受けられるという意味でも、これは重要な点で、Nexusシリーズの変わらないコンセプトでもある。決して「最安」ではないが、コストに対するユーザー体験では最も優れた端末だ。

2機種とも指紋センサーを搭載。Nexus 6Pは金属製の筐体を採用している
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