ラジオ型に新譜が多い理由

 ラジオ型は、ステーション、チャンネルなどと呼ばれるプレイリストを選んで再生するだけ。いま音楽が聴きたい気分だけど、特にこれといって聴きたいものはない、あるいは何を聴けばいいのか分からないというユーザーには、ラジオのチャンネルを選ぶ感覚で使える。そうしたハードルの低さがラジオ型の魅力だ。

 そこにレーベル側が優先して配信するのは、もちろん合理的な理由がある。自由に選曲できるオンデマンド型では、CDやダウンロード配信と食い合う可能性がある。しかし、それができないラジオ型は、電波を使う放送と違いがない。だから従来通りのプロモーション手段として許諾を出しやすいのだ。

 ユーザーから見た場合、その「できないこと」に納得できるかがポイント。代表的なところでは、再生中に「この曲、もういいや」と思いスキップしたくなっても、簡単にできないよう制限がかけられているのだ。

 そうした制限の方法や度合いは、サービスによって異なる。その違いを含めて各サービスの特徴を見ていこう。

シンプルなラジオ型サービス「うたパス」。サービス側で用意した「月9の主題歌」「秋の始まりに聴きたい曲」といった季節やテーマに沿ったプレイリスト、「ヒットソング」「カラオケ定番」「年代別」など定番メニュー的プレイリストが用意されている
[画像のクリックで拡大表示]