「まったり快適」のはずが修羅の旅に

 7月19日早朝。新横浜駅9時16分発のこだま641号に乗った。1学期が終わり夏休みに入った最初の週末のためか、駅にはこれから出発しようという家族連れでごった返していた。出発までの時間つぶしか、コンコースや待合室、プラットホームには出発を待つ人が多く、携帯やスマホを片手にした人を多く見かける。

 新横浜駅では、乗車寸前に駅のプラットホームから計測した。最もダウンロードが速かったのは、31.13MbpsのIIJmioだ。NTTドコモの28.23Mbpsよりもわずかに速い。僅差の27.58MbpsでOCN モバイル ONEが続く。アップロード速度はOCN モバイル ONEが7.76Mbpsと最速で、5.77Mbpsの楽天モバイルが続く。

 なお筆者は今回、こだま号で格安SIMの速度を計測しながら、ビールを飲んでツマミをかじり、大阪までまったりと長旅を楽しもうと目論んでいた。しかし実際に、駅に停車後速度を測ってそのデータをパソコンに記録してまとめていると、駅間の時間は短くて10分以内、長くても20分程度なので、データの整理が終わったころには次の駅に着いてしまう。これは完全に誤算で、大阪までまったりと長旅を楽しもうという計画が破綻してしまった。

夏休み最初の週末ということもあり、こだま号の指定席でもほぼ満席。デッキには自由席に座れない客もあふれていた
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700系の座席に備えられているテーブルは狭く、スマホを5台並べるのが精一杯だ
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新富士駅では格安SIMの速度がドコモを上回る

 新横浜を出発してから落ち着く間も無く、たった15分で小田原駅に到着した。ここでも、IIJmioのダウンロード速度が23.45Mbpsと速かった。一方、アップロード速度は、NTTドコモが12.31Mbpsで最速。格安SIMに限ると、OCN モバイル ONEが6.77Mbpsで速い。

 小田原駅を出発し、神奈川県と静岡県の県境を越えると次は熱海駅。停車時間はたったの1分と短く、3回の速度調査を実行するには、ぎりぎりの時間だった。熱海駅ではNTTドコモが圧倒的に速いが、格安SIMのなかではダウンロード速度が13.57MbpsのNifMoや、13.12MbpsのOCN モバイル ONEが速い。一方、アップロード速度は楽天モバイルが19.71Mbpsと圧倒的に速かった。

 熱海駅を出発すると、休む暇も無く三島駅に到着。三島駅でも熱海駅と同様にNTTドコモがダウンロード速度で24.28Mbpsと速いものの、23.79MbpsのIIJmioとは僅差だ。OCN モバイル ONEやNifMoも約17Mbpsと十分な速度が出ている。ただし、格安SIMのアップロード速度はどこも3Mbps以下と遅い。

 三島駅から新富士駅の間もたった10分と短い。新富士駅ではNifMoがダウンロード速度が18.1Mbpsと高速で、約16MbpsのIIJmioやOCN モバイル ONEも、NTTドコモの10.32Mbpsを上回っていた。

新横浜から新富士までの速度テスト結果(格安SIMのなかで最も優れた値を黄色で表している)
IIJmio NifMo 楽天
モバイル
OCN
モバイル ONE
NTTドコモ
(比較)
神奈川県 新横浜 ダウンロード 31.13 13.79 5.2 27.58 28.23
アップロード 4.43 4.06 5.77 7.76 5.34
最小Ping 39 43 40 39 30
小田原 ダウンロード 23.45 8.14 4.38 5.2 6.59
アップロード 3.65 2.37 3.37 6.77 12.31
最小Ping 40 40 39 47 37
静岡県 熱海 ダウンロード 10.22 13.57 4.26 13.12 20.84
アップロード 4.77 1.89 19.71 5.15 34.3
最小Ping 57 55 51 53 42
三島 ダウンロード 23.79 16.55 4.28 16.88 24.28
アップロード 2.99 2.59 1.87 1.7 13.67
最小Ping 49 46 59 50 44
新富士 ダウンロード 15.79 18.1 3.15 15.77 10.32
アップロード 4.27 6.97 5.42 5.36 7.82
最小Ping 52 53 49 54 42
(ダウンロードとアップロードの単位はMbps、Pingはns)