グラビア、動画、漫画で3度楽しめるムーブコミックス

 一方、ムーブコミックスの魅力は、興味のある内容をさまざまな表現で楽しめること。例えば、「恐竜のふしぎ(2)」のティラノサウルスとトリケラトプスの闘いは劇画風の漫画だけでなく、巻頭グラビアの緻密なイラストやDVDに収録された迫力のある動画の戦闘シーンも楽しめる。これは恐竜好きの子供にはたまらないだろう。

講談社の「MOVE COMICS(ムーブコミックス)」。“動く学習漫画”をコンセプトに、6月下旬に4巻を同時発売。7月末に新たに2巻が発売された
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 さらに巻頭グラビアの写真やDVDに登場する映像も斬新だ。例えば、DVDには巨大恐竜が現代の東京・日本橋に現れるシーンや、運搬船に乗って川を移動しているシーンを収録。巻頭グラビアではチンパンジーがバナナではなくアカコロブスという猿を捕まえて食べている衝撃的な写真など、アッと驚くものが多い。

図鑑「MOVE(ムーブ)」と同様、動画を収録したDVDが付いている
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 ボルネオオランウータンや空飛ぶオオカマキリ、ハダカデバネズミなど、あまり知られていない珍しい動物の生態を紹介している点も特色の一つ。「子供たちが驚いたり、感動したり、そしてもっと知りたい、誰かに話したい! と思うようなものを選んでいます」(講談社のムーブコミックス編集長・森定泉氏)

 一方、漫画は動物を主人公にしたち密で克明な描写が特徴で、大人が読んでも十分楽しめる内容だ。メリハリの効いたコマ割りで、迫力のあるストーリーが展開。漫画の中に最新の研究成果が盛り込まれているという。

 奇想天外なストーリーでひたすらエンターテインメント性を追求するサバイバルに比べ、ムーブコミックスはあくまでも図鑑をベースにした正統派の学習漫画というイメージ。サバイバルは物語として楽しめるが、ムーブコミックスは面白い科学の教科書として活用できそう。例えば、「恐竜のふしぎ」では三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の順に紹介されていて、年代ごとに登場してきた恐竜が分かるなど、その全貌を知ることができる。2016年の春から夏には、「人体のふしぎ」「深海のふしぎ」「宇宙のふしぎ」が登場する予定だ。

 今後はもう少し絞り込んだテーマを選んで、新書のような形にしていきたいとか。将来の夢は、ムーブで科学に興味をもった小学生向けの“学校”を開くことだという。

巻頭カラー16ページの迫力のあるイラストや写真が目を引く(「恐竜のふしぎ(2)」より)
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大人も子供も大興奮のクワガタバトル(「昆虫のふしぎ(1)」より)
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最新の研究結果も盛り込まれている(「恐竜のふしぎ(1)」より)
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(文/志水京子)