2012年開催のロンドン・オリンピックで、新しく生まれ変わったロンドン。しかし、変化したのはオリンピック主要会場となったロンドン東部周辺だけではない。さまざまなエリアで新たな開発が進み、街の景観はめまぐるしく変わっている。今回は新しい街のシンボルとして注目される「スカイ・ガーデン」を紹介しよう。

高くそびえるウォーキートーキーこと「20フェンチャーチ・ストリート」
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 ロンドンの金融街であるシティのなかでも、ひと際目立つ高層ビルが「20フェンチャーチ・ストリート」だ。上階に行くにつれて広がる形から、通称“ウォーキートーキー(Walkie Talkie、トランシーバーの意)”と呼ばれるこのビルは、東京国際フォーラムの設計でも知られる建築家のラファエル・ヴィニオリ氏によるデザインで、2億ポンド(日本円換算2015年7月現在、387億円)の建築費をかけて2014年春に完成、企業のオフィスビルになっている。

 このビルの外壁はガラスで覆われ、凹型に湾曲している造り。外壁のガラスに太陽光が当たると凹面鏡のような働きをして光が反射し、周辺で働く人から問題視されていた。そしてついに路上駐車していた車を直撃して車のサイドミラーとボディーの一部を溶かしてしまうという事故が発生。この件以降、周囲を路上駐車禁止エリアにするなど対策をしたが、最終的には外壁に日よけを設置することで収まったというお騒がせなビルでもある。

 シティにはセント・ポール寺院やロンドン塔など歴史的な建造物があるため、高層ビルの高さにも規制がかけられているが、それでもウォーキートーキーの高さは160メートルある。その最上階にあるのが「スカイ・ガーデン」だ。

35階の屋外テラスからの眺め (C)20FS
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 スカイ・ガーデンは2015年1月にオープン、英国で最も高い場所にある公共公園とされる。35階から37階まで3つのフロアにわたって、360度の景色を楽しむことができるようになっていて、 数々の賞を受賞している景観設計チームのギレスピーがデザイン、ウィラービー・ランドスケーブ・オブ・ケントが造園を手がけた。