純正品よりも安いのに描写性能は満足、F2.8通しの大口径標準ズーム

1

タムロン

SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD

実売価格:10万5000円

対応マウント:キヤノンEFマウント、ニコンFマウント、ソニーαマウント

 キヤノン、ニコン、ソニー用をラインアップする大口径の標準ズームレンズ。特筆したいのは、「VC」と呼ぶ手ぶれ補正機構を搭載していること。このクラスの純正品は、各社とも手ぶれ補正機構を搭載していないので、手ぶれ補正の恩恵が受けられるのは大きな魅力だ。ファインダーをのぞいている際、過補正によるカタカタとした不自然な動きが少ないこともあり、違和感を感じずにフレーミングできる。もちろん、補正効果も上々だ。

 レンズ自体はかなり太めでボリュームがある。筆者の手だと、ピントリングの操作時にもう少し細めだとよいフィーリングだと感じた。ズームリングの動きは広角から望遠までトルクの変動もほぼ感じられず、スムーズなのが特徴。本体は簡易防滴仕様なので、ちょっとした天候の変化でもあわてずに済むのもうれしい。

 描写は、ズームの広角端で陣笠型の収差が目立つが、多くの現像ソフトの補正でほぼ解決できるレベルに収まっている。描写は全体にシャープで抜けがよく、クリアな印象だ。背景のボケも2線ボケになりにくく、ボケ部分にうるささを感じさせない。逆光特性も標準ズームとしては優秀で、直射日光を画面に入れるような極端な条件でなければ使えると感じた。

 ヘビー級のズームレンズだが、F2.8通しの明るさは表現力の拡大に有効であり、メーカー純正品よりもお買い得な価格設定は魅力だ。手ぶれ補正機構の搭載で、どのようなシーンでもオールマイティーに使える常備レンズとしてお薦めできる。

晴天の日の人物撮影。ズームの広角側で人物が小さめ…というピント合わせにはシビアな状況だが、輪郭をくっきりと描き出す描写であいまいさを感じない表現力だ。それでいて、芝生のボケ部分もゴワゴワとした質感にならず、柔らかな再現で好印象(EOS-1D X使用、ISO100、1/200秒、F2.8)
[画像のクリックで拡大表示]