簡単すぎて衝撃! 土を敷いて、苔を置いたらもう完成!?

 作り方は、基本的には土を1cm程度、瓶の底に敷き、苔を置くだけ。

 『小さな緑の世界 テラリウムをつくろう』では、最下層に石、次にろ過用の乾燥苔、その上に土という3層を重ねるやり方が示されているが、これは多肉植物なども寄せ植えしているためで、石河氏によると「苔は根を張らないので、苔だけなら厚みは不要。1cm程度あれば充分」だという。注意するのは、苔を乗せるときに、土に強く押すようにすることくらい。これで完成だ。あまりに簡単で、あぜんとするほど。

ふたがついている適当な大きさのガラス瓶に、土を1cmほど入れ、苔を入れてふたをすれば完成
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失敗するとしたら水の与えすぎ

 置き場所は、室内の直射日光の当たらない明るい場所に置く。直射日光に当てると瓶の中が高温になり蒸れてしまう。ただ全く光のない部屋では育てられず、日中、文字が読める程度の明るさが必要とのこと。

 苔の表面が乾いてきたら、霧吹きで苔の表面をしっかり湿らせるようにして水を与える。根がない苔は葉から水を吸うので、苔の葉全体に霧がかかるようにするのがコツ(逆にいうと、これくらいしかコツがない)。容器の密閉具合によっても異なるが、1~3週間に1回程度の水やりが目安とのこと。

 失敗例の唯一の原因は、水を与えすぎて瓶の底に水がたまってしまい、腐ってしまうこと。水を与えすぎた場合は、スポイトで吸い出すか、ビンをそっと傾けてこぼすといいそうだ。

密閉するので最初は水蒸気で瓶の内側がくもるが、時間がたつと水滴になり下に落ちてくもりは消える
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筆者の自宅にあったガラス瓶で作った苔テラリウム
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 ただ苔を置くだけでもそれなりにはなるが、『小さな緑の世界 テラリウムをつくろう』に登場する作品は、岩や小石、小物やフィギュアなどを使い、独自の世界観を表現している。

『小さな緑の世界 テラリウムをつくろう』より
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 ここまでは無理でも、もう少し自分なりの風景を作ってみたいと思っていた時、ネットで発見したのが、枡を器にしてミニ苔庭が作れる「こけ庭キット(枡)」。小さな枡と苔、土、石、砂がセットになっていて、自由に苔庭が作れるキットだ。さっそく注文し、作ってみた。

 感じたのは、「石ひとつ置くだけ、苔の表情ががらりと違ってくる」ということ。ガラス容器を使っていないので厳密にはテラリウムではないが、こうした遊びも苔の新しい楽しみ方ではないかと思った。

「こけ庭キット(枡)」2700円。小さな枡と2種類の苔(スナゴケ、ヤマゴケ)、土、石、砂がセットになっている。枡のサイズに対して素材がかなり多いので、実際に使うのは半分くらい。余った材料で、小さ目の空き瓶でテラリウムも作成できた
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苔と石と砂の組み合わせで、無限に違うデザインができる
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苔テラリウムの空間構成のイメージトレーニングになりそう(写真提供:和大地)
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苔は乾燥した状態で届くが、水をあげるとイキイキした状態になる。特にスナゴケは、乾燥時は休眠状態ですぼまっているが、湿ると瞬時に星形に変身する
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完成した苔庭
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