お金がほとんどかからない!

 『小さな緑の世界 テラリウムをつくろう』を出版した経緯を、草思社 編集部 久保田創編集長は「都会の集合住宅では、ベランダもない部屋も多い。完全に室内でできてほぼメンテナンスも必要がなくとにかくラク。現代人にぴったりだと思った」からだと話す。

 しかも「園芸店でも買えるが、苔は、ちょっとした石垣のすきまや木の根元、道端にも生えている。それを土ごと採取し、家にあるふたが締まるガラス瓶に入れたらできあがり。費用がほとんどかからないのもいい。注意点は外から採取した土には虫の卵がいたりするので、瓶に入れる前に土に殺虫剤をかけておくことくらい」(久保田編集長)。

 また道草の石河代表によれば、苔とテラリウムの相性は特に良いという。日本に自生しているものだけで約1800種類以上もある苔のうち、苔盆栽や苔玉などで楽しめる種類は非常に限られているが、密閉して湿度を保てるテラリウムは、森林の湿潤な環境を好む苔や、湿地帯を好む苔を気軽に育てられるそう。

 「特にヒノキゴケなど大型のコケは、湿潤な環境を好むものが多く、テラリウムで育てると魅力的」(石河氏)。

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取材で訪れた国分寺駅近くの殿ヶ谷戸庭園(とのがやとていえん)は、まさに苔の宝庫だった。採取できない場所も多いが、少し郊外に出れば採りほうだいの場所も多いはず(ただし、このような公共の場所での採取は禁じられているので注意)
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100円ショップにも、テラリウムに適したガラス容器がそろっている
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100円ショップで購入したキャンディーボトルを使用した、苔テラリウム
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