このクラスで防塵防滴構造なのは大いに魅力がある

 防塵防滴構造を採用したのも魅力的な要素の1つだ。実は、CP+の参考出品では防塵防滴であることは一切触れられておらず、今回サプライズ的に発表された。レンズ一体型の高級コンパクトデジカメで防塵防滴を採用する機種はこれまで存在しておらず、唯一の存在となる。デジタル一眼や交換レンズは、高性能モデルを中心に防塵防滴のものが存在するが、価格が高く大きいものがほとんど。そのような重量級モデルをわざわざ持ち出したくない日でも、天候を問わず高画質で撮影できるのは魅力的だ。

高級コンパクトでは珍しく防塵防滴構造なのが大きな魅力。雨が降るなかでも破損を恐れずに取り出せ、撮影シーンがグンと広がる
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望遠端までズームさせるとかなり長くなる。電源オフ時は奥行きが105.3mmまで短くなるので、ふだんから何とか持ち歩ける範囲内といえそうだ。もちろん、雨が降るなかでもズームを操作できる
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 予想実売価格は10万7000円前後だが、外付け式の電子ビューファインダーが付属するEVFキットモデルは11万円前後となっている。単体では2万円以上する電子ビューファインダーが+3000円で付属するとあらば、EVFキットを選ぶのが自然だ。今回、キャッシュバックキャンペーンは用意されていないが、EVFキットの格安ぶりが実質的なキャッシュバックともいえるだろう。

 11万円というと高級コンパクトのなかでも高価格帯に入るが、総合的な満足度はなかなかのものだと感じた。発売が6月25日と間近なため、量販店などでは今週末からサンプル機が展示される可能性が高い。これまで高級コンパクトを手にしたものの、何かしらの部分で不満を感じて「やっぱり一眼じゃないと」と思った人も、実機を手に試す価値はある。

夜道に停められていた自転車。210mmほどの望遠撮影で1/8秒のスローシャッターとなったが、手ぶれはほとんど気にならないレベルに収まった。感度はISO6400だが、ノイズは予想以上に少ない(ISO6400、1/8秒、F5.6)
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屋内に飾られていた置物を撮影。ISO800に上がったが、高感度ノイズはほとんど気にならないレベルだ(ISO800、1/40秒、F4.5)
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(文/磯 修=日経トレンディネット)