昨今、スマホのカメラ機能の高画質化や高性能化が進んでおり、「普段の写真はすべてスマホでOK!」と感じている人が多いだろう。だが、写真を知人と気軽にシェアできるFacebookやInstagramなどのSNSの普及で、「みんなに注目してもらいたい」「“いいね!”を多く集めたい」と、よりよい写真へのニーズは高まっている。

 そこで気になるのが、高画質・高機能のデジタルカメラたち。特に、レンズ交換が可能なミラーレス一眼やデジタル一眼レフカメラを使うと、スマホとは明らかに違う「いい雰囲気の写真」が撮影できるのだ。今回は、おもに5つのポイントでスマホとデジタル一眼の違いをおさらいしていきたい。

アップルの「iPhone」に代表されるスマホはカメラ機能の進化が目覚ましく、誰でも簡単にきれいな写真が撮れるようになった
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スマホカメラの高性能化を受け、「デジカメはいらない」と考える人も増えている。だが、特にデジタル一眼は、多くの人の目を引く「いい写真」が撮れる
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【メリット1】「ボケの描写」に違い、デジタル一眼なら被写体を印象的に撮れる

 まず、ボケの違いが挙げられる。ボケというと、写したい被写体がボケて鮮明に写っていない失敗写真「ピンボケ」を連想するかもしれないが、ここでは見せたい被写体にしっかりピントが合っていて、それ以外の背景や前景の部分がボケて写ることを指す。

 スマホで撮影した写真は、ピントが合って見える距離の範囲が近くから遠くまで広いのが特徴だ(「被写界深度が深い」とも呼ぶ)。そのため、広大な自然と自分を一緒に写し込むといった記念写真にはピッタリなのだが、見せたいものだけを強調して写す用途では使いこなしがなかなか難しい。人物撮影では、背景がゴチャゴチャとうるさくなってしまい、あまり好ましくない仕上がりになってしまう。

 対して、デジタル一眼はピントの合う範囲を狭くした(「被写界深度が浅い」とも呼ぶ)撮影が可能。利用するレンズを選ぶことで、見せたい人物をくっきりシャープに描きつつ、背景を大きくぼかすことで人物をふわっと浮き立たせ、印象的に目立たせるような描写が可能なのだ。

▼スマートフォンで撮影
スマホで撮影した写真。手前の人物から奥の背景までしっかりと描かれているので、どういう状況で撮影した写真なのかがとてもよく分かる。反面、背景がうるさくなってしまい、ゴチャゴチャとした印象を受ける(モデル:橋本 樹)
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▼デジタル一眼レフで撮影
APS-C型の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラに、50mm/F1.4の単焦点レンズを装着して撮影した写真。明るいレンズを用いることで被写界深度が浅くなり、背景を大きくぼかした表現で撮影でき、人物を引き立たせた写真に仕上げられた(モデル:橋本 樹)
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背景を大きくぼかしたい場合、キットモデルに付属するズームレンズではなく、開放F値(レンズの絞りを目いっぱい開けた際の明るさの数値)が小さい単焦点レンズを利用するのがお薦め。キヤノンのEOSシリーズで使える「EF50mm F1.8 STM」は、上の作例で使用したF1.4のタイプと比べて明るさがワンランク劣るものの、実売価格が1万6000円前後と入手しやすい
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