オンライン手続きでは、電話が2〜3日使えない

 MNPを利用するときに気を付けたいのが、転出元から転入先へと回線が切り替わるタイミングだ。

 大手キャリアに転入する場合は、特にタイミングを意識しなくても問題はない。転入手続きを行うショップ店頭で回線が切り替えられるので、ショップを退出する頃には新しいキャリアでこれまでの電話番号が利用できる。

 しかし、MVNOに転入する場合は注意が必要となる。大手キャリアへの転入とは異なり、MVNOへ転入するのに日数を要するからだ。

 音声通話対応の格安SIMを契約する場合、MVNOに新規契約を申し込んでからSIMカードが手元に届くまで、何日か掛かる。MNPを利用する場合も同様で、転入の申し込みからSIMカードの発送と到着までには、やはり数日を要するのだ。

 例えば、大手キャリアからIIJの格安SIM「mio高速モバイル/D」に転入する場合をシミュレートしてみよう。IIJのWebサイトでMNPの転入を申し込むと、契約者の氏名、住所、クレジットカード番号、MNP予約番号などの情報を入力・送信した後に、免許証や保険証といった本人確認書類の画像アップロードを求められる。アップロードが完了すると、IIJにて本人確認の手続きがスタート。問題なく手続きが完了すればSIMカードが発行されて、登録した住所に発送される。IIJでは、SIMカードの到着までに1日から3日掛かると案内している。また、MNP予約番号の有効期間も、申し込みの時点で7日間以上残っていなければならない。

 特に重要なのが、SIMカードの発行から到着までの日数だ。MNPを利用してMVNOに転入する場合、SIMカードの発行と同時に回線の切り替えも行われてしまう。回線が切り替われば、転出元のSIMカードはもう使えない。転入したMVNOのSIMカードが到着するまでの間、外出先でデータ通信が使えないのはもちろん、電話を掛けることも受けることもできなくなってしまうのだ(ただし、Wi-Fiがあればインターネットは利用できる)。

 以下の表では、主要なMVNOについて、Webサイトなどの案内を基にMNPの転入手続きに要する日数をまとめてみた。MNP予約番号の残り有効期間について指定がある場合は、その日数も併記してある。

MVNOへ転入するのに要する期間(2015年5月1日時点)
※1 発送の2営業日後を開通日としている
※2 SIMカード到着後に自分で回線を切り替えるため、不通期間は10〜30分
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 NTTドコモ系のMVNOにオンラインでMNPの転入手続きを申し込んだ場合、SIMカードの発送から到着までの間、電話が不通になる期間が必ず発生してしまう。オンラインで転入手続きを行う場合、最短でも2〜3日、長い場合は1週間ほど電話がつながらなくなると想定しておくべきだろう。

 また、MNP予約番号の有効期間にも余裕が必要だ。期限を迎えるまで7日から10日以上残っていないと、転入の手続きができないMVNOが多い。予約番号を取得したら数日以内に申し込みを済ませよう。

■変更履歴
上表と注に誤解を招く表記がありましたので修正しました。mineoとUQ mobileはSIMカードが届いてからは自分で回線を切り替えられることから、不通期間は10〜30分となります。該当箇所は修正済みです。 [2015/06/08 18:23]