ここ1~2年で、ロボット掃除機の人気が急上昇している。当初は米アイロボットの「ルンバ」シリーズしかプレーヤーがいない時代が続いたが、韓国LGエレクトロニクスの「HOM-BOT」シリーズや東芝「Smarbo」シリーズ(現「TORNEO ROBO」シリーズ)、シャープ「COCOROBO」シリーズなどが参戦。2014年はドイツの老舗家電メーカーであるミーレや、米国のベンチャー企業・ネイト ロボティクスなどが新製品を発売した。

セールス・オンデマンドが2014年3月に発売したアイロボットの「ルンバ800シリーズ」
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英ダイソンが2015年春に発売を予定している「ダイソン 360 Eye」と、創業者のジェームズ・ダイソン氏
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ネイト ロボティクスの「Botvacシリーズ」(写真は2014年10月発売の「Botvac85」
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東芝の「TORNEO ROBOシリーズ」(写真は2014年9月発売の「VC-RVD1」)
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シャープの「COCOROBOシリーズ」(写真は2013年12月発売の最上位モデル「RX-V200」)
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独ミーレが2014年9月に発売した「Scout RX1」
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LGエレクトロニクスの「HOM-BOTシリーズ」(写真は2013年3月発売の「HOM-BOTスクエア」)
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 さらに1月22日には、パナソニックもロボット掃除機「RULO(ルーロ)」を発表した(3月中旬発売予定)。同社は2002年3月に家庭用掃除ロボットの試作機を発表しており、13年越しの製品化ということになる。英国の大手掃除機メーカー・ダイソンもすでに発表済みのロボット掃除機「ダイソン 360 Eye」を同時期に発売する予定になっており、2015年は一気にロボット掃除機市場が盛り上がりそうだ。

 そんななか、後発の各社に目立つのが“アンチ・ルンバ”的なコンセプトだ。ミーレ、ネイト ロボティクス、ダイソンそれぞれが「(ルンバのような)ランダムな動きではなく、システマチックに動作すること」「(ルンバのように)壁や家具にぶつかることなく掃除できること」などを挙げていた。ルンバシリーズを名指ししていたわけではないが、圧倒的な市場シェアを持つルンバを標的にしていることは明らかだ。

パナソニックが15年1月22日に発表したロボット掃除機「RULO(ルーロ)」
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 ルンバの動きは本当にランダムなのか、なぜルンバは壁や家具にぶつかるのか、他社の最新ロボット掃除機が搭載している「SLAM」(Simultaneous Localization and Mapping:自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術)に比べてルンバシリーズは劣っているのか。ルンバシリーズの国内総代理店を務めるセールス・オンデマンドの担当者を直撃し、ロボット掃除機に関するさまざまな疑問をぶつけた。

最新のルンバ800シリーズを持つセールス・オンデマンド取締役の池田明広氏(左)と、初代ルンバを持つテクニカルサポート部の曽根泰氏(右)
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他社の参入は市場を活性化させる上で大歓迎

──最近発表されたロボット掃除機メーカー各社は、ルンバを標的にして「自社の技術はより優れている」と言及しています。

池田氏: セールス・オンデマンドもアイロボットも、競合がたくさん出てくることそのものはとてもいいことだと思っています。逆に言うと、最近までは我々しかプレーヤーがいなかったので、ルンバの技術が良いとも悪いとも誰も判断できなかったのではないかと思います。

 しかし、こうやっていろいろな角度から商品提案が出てくることで、どれが一番良いのかをお客様が自分で選んでいただけるようになりました。これだけプレーヤーが増えれば、マーケット自体は確実に大きくなりますので、これから3~4年は面白くなるのではないかと考えています。