[画像のクリックで拡大表示]

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2014年の国内新車販売台数によると、全体に占める軽自動車の比率は40.9%と4割を超えた。

 一端を担うのが2014年に登場したスズキ「ハスラー」やダイハツ「コペン」などユニークなモデルだ。そうした個性派軽自動車市場に投入されたのが、2014年12月22日に発売されたホンダ「N-BOXスラッシュ」だ。価格は税込みで138万~193.94万円となっている。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
昨今の軽自動車市場の動向は、ハイトワゴンが人気。その中でも、メーカーがローダウンやエアロパーツなどを装着したカスタムモデルは強い人気を示している
[画像のクリックで拡大表示]
ハイトワゴンの購入層は、独身層と子離れ世代だ。つまり自分たちの時間が確保できる人たちなどだ。したがって、趣味やこだわりへの関心は強い
[画像のクリックで拡大表示]

アメリカンカルチャーを知らない若い世代に訴求する個人向けモデル

 ホンダN-BOXシリーズは、ホンダのハイトワゴンシリーズのヒット作。2012年、2013年と2年連続で軽自動車新車販売台数1位を獲得。斜め床を採用するなどの工夫を凝らし、積載機能を向上させたN-BOXプラスは、福祉車両のニーズにも適応しており登場以来、好調な販売台数を維持している。

ホンダ「Nシリーズ」は、2011年の「N-BOX」から始まり、「N-ONE」や「N-WGN」などラインアップを増やし、累計販売台数は100万台を超える
[画像のクリックで拡大表示]
「N-BOXシリーズ」の現在のラインアップ。新型はシリーズ第5弾となるモデルで、それぞれが異なる価値を提案
[画像のクリックで拡大表示]
スペース効率を追求し生まれたホンダ「N-BOX」、ユーティリティーに工夫を凝らした「N-BOXプラス」へと進化するなかで、新たな提案を模索
[画像のクリックで拡大表示]
「N-BOXスラッシュ」は、米国文化に触れた経験を持つデザイナーが提案
[画像のクリックで拡大表示]
開発チームは米国のカスタムカー文化を現地でリサーチしたという
[画像のクリックで拡大表示]

 N-BOXスラッシュは、ハイトワゴン市場で他社が猛追してくる中、ホンダのデザイナーが遊び心で描いた、ルーフをチョップ(カット)したアメリカンカスタムカー風のデザインをもとに誕生した。実用性優先のファミリー車だったN-BOXを、個人向けモデルにしようと考えたという。

 N-BOXスラッシュの開発責任者、浅木泰昭氏は発表会で「当初、量産まで、この話は進まないかもしれないと思った。しかしデザイン模型を鈴鹿にいるホンダの社員たちに見せると、若い女性を中心に強く興味を示した。カスタムカーなどのアメリカンカルチャーを知らない若い世代の関心が得られたことで、市場への新たな提案になるのではと思い、開発チームを立ち上げた」と話した。

 同チームは、本場米国のカスタムカー文化をリサーチし、コンセプトの「ファンキーチョップトップ」が生まれた。そしてファンキー=米国人の底抜けに明るい気質のような、アメリカンカルチャーの香りが盛り込まれた、常識を破るユニークなクルマ作りを目指したという。

突き抜けたクルマ作りと米国人の明るい気質を表現した「ファンキー」という言葉がキーワードになった
[画像のクリックで拡大表示]
子ども中心のファミリー層よりもカップルや子どもが独立したような夫婦、またはクルマでの移動を1人で楽しむユーザーなど、ライフスタイルにこだわりを持つ幅広い世代がターゲット
[画像のクリックで拡大表示]