使い込んだiPhoneを再び快適に使えるよう、不要なデータ削除、バックアップ、写真整理から本体の掃除、保護シールの貼り方に至るまでのメンテナンス技を解説しよう。

 毎日、iPhoneを持ち歩いて活用していればいるほど、メンテナンスしている時間がないもの。寝床にまでiPhoneを持っていって、Huluで動画を見たり、アラームを目覚まし代わりにしていると、バックアップしている時間もない。

 ここでは、普段よりも少し時間があるかもしれない年始の休日にやっておくとよいメンテナンスの技を紹介しよう。名づけて「iPhone大掃除作戦!」

掃除の前に、まずは「iCloudバックアップ」から

 大掃除の前に、まずiPhoneの中身をバックアップしよう。バックアップ自体は大掃除というわけではないが、後述する「復元」と組み合わせると、本体のストレージに残っている不要なキャッシュなどがクリアされ空き容量が増えたり、不正なキャッシュが元で落ちてしまうアプリの動作の改善が期待できる。

 iPhoneユーザーは誰でも、iCloud上に無料で利用できる5GBのスペースがある。iCloudのバックアップ機能を使うと、iPhoneやiPadのバックアップでこのスペースを使うことができる。Wi-Fi接続の環境があれば、iPhone単体でできるのでもっとも手軽なバックアップ方法だ。

「iPhone本体のストレージが32GB以上あるのに、5GBの容量にバックアップできるのか?」などと思うかもしれないが、iPhoneの中身を丸ごとバックアップするわけではないので、これが意外にできてしまう。ダウンロードしたアプリの本体やミュージックなどのコンテンツは、バックアップには含まれず、復元時に無料で再ダウンロードされるからだ。

 iCloudバックアップは、iPhoneのホーム画面の「設定」→「iCloud」→「バックアップ」とタップした画面で「iCloudバックアップ」をオンにし、「今すぐバックアップを作成」をタップすると、すぐにバックアップが始まる。

iCloudにバックアップするには、iPhoneのホーム画面の「設定」→「iCloud」→「バックアップ」とタップした画面で「iCloudバックアップ」をオンにし、「今すぐバックアップを作成」をタップする
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このようなメッセージが出る場合は、iCloudの容量が足りない。有料で容量を増やす方法もあるが、いったん「Close」をタップして、バックアップする項目を見直そう
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 バックアップする際に「容量が足りない」というメッセージが出るようなら、iCloudのストレージ容量を有料で増やす方法もあるが、まずは、次の方法を試してみよう。

 iPhoneのホーム画面の「設定」→「iCloud」→「容量」→「ストレージを管理」とタップして、表示された画面を確認する。古い機種のバックアップなど不要なバックアップがある場合は削除しよう。削除したい機種のバックアップをタップして「バックアップを削除」→「オフにして削除」をタップする。

ホーム画面の「設定」→「iCloud」→「容量」→「ストレージを管理」とタップして表示された画面。「バックアップ」のリストに不要なものがないか確認する。ここでは以前使っていた機種のバックアップが残っていたのでタップする
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「バックアップを削除」→「オフにして削除」をタップすると、この機種のバックアップが削除できる
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バックアップ項目を見直すにはバックアップリストの「このiPhone」と表示されているバックアップをタップする
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 不要なバックアップを削除しても、容量が足りない場合は、バックアップする項目の見直しとなる。「ストレージ管理」画面のバックアップの中から「このiPhone」と書かれたバックアップをタップする。表示された画面で「次回作成時のサイズ」と、「空き容量があと◯◯GB必要です」の表示を見ながら、バックアップから外す項目をオフにする。

 おすすめは「フォトライブラリ」のオフだ。撮影した写真をiPhone内に残している場合は、この容量が大きくなる。バックアップから外すと、当然復元したときに写真は元に戻らない。これに関しては、iCloudの「共有アルバム」を使って、iPhoneのストレージを圧迫せずに、フォトライブラリの写真のようにいつでも写真を見れるようにする方法を後で解説する。

「空き容量があと◯◯GB必要です」と「次回作成時のサイズ」を見ながら、バックアップから除外する項目をオフにしていく。おすすめは「フォトライブラリ」だ
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 「ストレージ管理」画面に表示されているアプリをオフにすると、そのアプリが管理しているデータがiCloudバックアップに含まれなくなる。何かを作成するアプリであれば、そのデータが入っている可能性が高い。例えば、ゲームであれば自分のスコアやクリア状況などだ。これらは残しておくとしても、管理するデータが復元で戻らなくてもよいアプリも意外とあるので、細かく見てオフにしておこう。バックアップする容量がさらに減り、作業時間も短縮できる。

 ちなみに、ここまで設定しておくと、前述の方法で「今すぐバックアップを作成」をしなくても、iPhoneが電源に接続されていてWi-Fi接続がある状況なら、iPhoneが使用されていないときに自動的にバックアップが行われるようになる。

iCloudの「使用可能」な容量内に、バックアップのサイズが収まった。ここで改めてiCloudバックアップを開始すればよい
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