配信者を応援できる仕組みが特徴

 こうしたライブ配信サービスでは「ニコ生」や「ツイキャス」などもあるが「SHOWROOMは目標をもっている人を応援できる」(前田氏)のが売り。ライブ配信をする人に、視聴者が“投げ銭”のようなギフティングができるのが特徴的。会員登録をすると配信者への「ギフト」として「星マーク」などがプレゼントできるようになる。ギフトはSHOWROOM内を回遊することで得られるが、これとは別に有料で購入できる特別ギフトもある。配信者が獲得したギフトは、分配金として還元される仕組み。月に数百万を売り上げる人気配信者も出てきているという。

 SHOWROOMでは2014年11月26日から12月15日まで、ソニーミュージックグループが新人アーティストオーディションを開催し、約100組のアーティストが参加した。12月12日からはご当地アイドルのコンテストなども始まっている。こうしたイベントでは、視聴数やコメント数、獲得したギフトの数などを基に順位を決めるが、「配信回数や配信内容など、努力をしてユーザーから共感を得られないと勝ちあがれない仕組み」(前田氏)。配信者のやる気が問われるシステムともいえる。

ディー・エヌ・エーの社内にはSHOWROOMの配信スタジオもある
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 Zeppライブはこうした双方向性を、アイドルアーディションで活かす。ネットを活用し、従来より幅広く、機動的に人気者を探すのが狙いだ。

 @JAMはアニメやアイドル、ボーカロイドなど日本のポップカルチャーイベントとして2010年から展開している。東京・お台場の「Zepp Diver City」をメーン会場としており、新人アイドルを出演させる登竜門的な定期公演「@JAM NEXT」も月1回、東京・秋葉原の「AKIBAカルチャーズ劇場」で開催する。2014年は横浜アリーナでアイドルの見本市的なイベントである「@JAM EXPO」も実施して1万人を集めるなど、海外も含めて年18公演を開く規模に拡大した。

 出演したいアイドルグループは増えている。ただその分、「新人グループを出演させてファンの反応を試せる機会が少なくなってきた」と話すのはZeppライブ フェスティバル事業部部長 @JAM総合プロデューサーの橋元恵一氏 。次のアイドルの発掘を続ける枠組みの一つとして考えたのが「SHOWROOM」でのオーディションだ。「ネット審査の通過者は、定期公演である@JAM NEXTの出演者にステップアップできる」と橋元氏。ネットオーディションを通じて人気のあるアイドルグループを探し、これをリアルイベントに出演させることで、「夢に向かって努力をしているアイドルを応援したい」(橋元氏)という。

定期的に開催する「@JAM NEXT」(左)、2014年8月に開催した「@JAM EXPO(右)」も1万人を集めた
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