ソニーミュージックグループでコンサート企画制作のZeppライブがディー・エヌ・エーと提携し、ネットを使ったアイドルグループ発掘に本格的に乗り出す。ディー・エヌ・エーが運営する仮想ライブ空間「SHOWROOM」(ショールーム)を使ったオーディションを2015年春に開始して、新人アイドルを発掘、Zeppライブが手がけるポップカルチャーの祭典「@JAM」を通じて海外で売り出すことも視野に入れる。国内には新人の登竜門的なイベントも少なくないが、ネットを活用して従来より幅広く、そして機動的に発掘しようとの試み。ネットの双方向性をいかし、ファンと一緒に「次のアイドル」を育成する。

 日曜日の23時30分――SHOWROOMをのぞいてみると、トークや演奏が流れる映像の前に多数のアバターが並んでいた。「アイドル」「タレント・モデル」「ミュージック」「アマチュア」など7つのジャンルでライブ映像を配信している人は、ざっと数えて約60組。アバターはこれを視聴しているファンたちだ。アイドルのファンがオフィシャルTシャツを着てライブに参加するように、それぞれがアバターのキャラクターを設定して仮想のライブ会場に詰め掛ける。演奏が終われば複数のアバターから「88888888」と拍手の文字があふれる。トークの合間には、質問やコメントがひっきりなしに飛び交う。こうしたメッセージにも応えながら、ライブ配信は続く。深夜にもかかわらず3000人近くのファンが見ている人気者もいた――。

仙台のアイドルグループ「Dorothy Little Happy」などもライブ配信をしている。配信画面の前に並ぶのがファンのアバターだ
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 「SHOWROOMでライブ配信をする以前にまったくファンがいなかった人でも400~500人くらいに見てもらえる。多い人なら5000人」と語るのはディー・エヌ・エーのエンターテインメント事業本部企画推進部SHOWROOM総合プロデューサーの前田裕二氏だ。SHOWROOMは、パソコンやスマートフォンなどを使って手軽に映像ライブ配信ができるサービスで、2013年11月にスタートした。誰でも無料で利用できる。