Bluetoothの「プロファイル」って何なの?

 Bluetoothイヤホン選びで知っておくと良い用語の1つに「プロファイル」もある。

 プロファイルは、Bluetoothをその機器でどう使うかを定義したものだ。送信側、受信側が同じプロファイルに対応していないと利用できない。Bluetoothイヤホンの場合、対応しているプロファイルを見るだけでも、備わっている基本的な機能がわかる。

 Bluetoothイヤホンでは、「A2DP」「AVRCP」「HFP」「HSP」の4つのプロファイルが利用される。A2DPは、音声をステレオで伝送するために必要なプロファイル。前述のコーデックもA2DPで定義され、SBCへの対応は必須と定められている。

 AVRCPは、Bluetoothイヤホンに搭載されているコントローラーで曲を送ったり停止したりするリモコン機能で使用する。HFPとHSPは通話および通信の発着信に使用される。スマートフォン用のBluetoothイヤホンには、基本的にこれら4つのプロファイルが搭載されている。片耳タイプの通話に特化したBluetoothイヤホンでは、音楽再生用のA2DPとAVRCPをサポートしていない場合が多い。

音楽用として利用できるBluetoothイヤホンは、製品仕様の「対応プロファイル」を確認すると「A2DP」の記述がある。「AVRCP」ではリモコン、「HFP」と「HSP」では通話の機能があることがわかる
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iPhoneユーザーは「Siri非対応」に注意

 Bluetoothイヤホンは、先述のように、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスに搭載されている音声アシスタント「Siri」を呼び出して使える。BluetoothイヤホンがSiriを呼び出せるかどうかは、カタログやメーカーのWebサイトに記述されている。ただし現行機種でも、Siriの呼び出しに対応していない製品もある。この機能を使いたい場合は、購入前に確認しておこう。

Bluetoothイヤホンによってはコントローラーで、iOS標準音声アシスタントSiriを呼び出せる。このとき、通常は画面に表示されるだけの情報のいくつかは、音声でも再生されるようになる
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Siriへの対応は、メーカーのWebページに記述されていない場合もある。「Powerbeats2 Wireless」(Beats)では、Webページからダウンロード可能なユーザーガイド内に「音声コマンド」として記されている
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ロジテックは、同社のSiri対応Bluetoothイヤホンの情報を公開している。
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「音飛び」「バッテリー切れ」がBluetooth最大の弱点

 Bluetoothイヤホンにも欠点がある。ひとつは電波で音声を伝送している仕組み上、他の電波による干渉を受けると、音飛び・音切れが発生することだ。

 筆者がBluetoothイヤホンを使用した経験では、室内で普通に音楽を聴いているときに音飛びに悩まされた記憶はほとんどない。あるとすれば、使用している電子レンジの近くに行ったときぐらいだ。

 気になるのは、室外でウォーキングしているときなどに、不意に発生する音飛びだ。交通量の多い道路わきの歩道や、自動車専用道路を渡る高架などで発生することがあるので、自動車から発生するなんらかの電波が影響するとみられる。同じ場所でも、音飛びの発生頻度は変わることがあるため、「長距離トラックの無線? 原動機付自転車のノイズ?」などと音飛びのたびに周囲を見渡すこともある。

 ただ、ネットの口コミサイトなどで「音切れがひどい」と言われている機種でも、実際に使ってみるとそうでもなかったり、その逆だったこともある。結局のところ、自分で使ってみるまではわからないのが正直なところだ。

 弱点の2つめは、Bluetoothイヤホンはバッテリーが切れると一切役に立たなくなってしまうところだ。充電状態を把握しておかないと出先で悲しい思いをすることもある。

 なお最近のBluetoothイヤホンの多くは、汎用的なmicroUSBケーブルで充電できる。他の機器のためにモバイルバッテリーや充電器を持ち歩いているなら、いざというときに流用できるようにしておくのも1つの手だ。

交通量の多い道路わきの歩道や、自動車専用道路の高架近くなどで、ときどき音飛びが発生することがある(筆者の経験)。実際に自分の使用環境で試してみないとわからないのが難しいところだ
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多くのBluetoothイヤホンは、汎用的なmicroUSBケーブルで充電できる。他の機器も充電できるので、ケーブルを1本持ち歩くと便利。写真の中央は、microUSBをLightningプラグに変換するアダプター。iOSデバイスの充電にも使える
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