【最新機器レビュー3】
別次元の音質! ソニー「MDR-1RBTMK2」

 「MDR-1RBTMK2」(ソニー)は、オーバーヘッド型のヘッドホン。実売価格は2万8000円前後だ。

 この製品、長時間の使用はつらいと考えていたが、意外なほどに装着感がよく、2〜3時間程度であれば楽に使用できた。耳全体を完全に覆うので、真夏に冷房の効いていない場所で使うと、もっと短くなると思われる。ヘッドバンドによる圧迫感はなく、イヤーパッドが柔らかい素材のため、長時間装着していても頭や耳が痛くなることはなかった。

 本機を装着すると、周囲の音が聞こえにくくなるため、外で歩きながらの使用は試していない。室内で使用した限りであるが、離れた場所でも安定して再生できており、音切れには強い感じがあった。走行中の電車の中で試したところ、周囲の音が遮られるため、かなり音楽に集中できた。

 「MDR-1RBTMK2」の音声を再生するドライバー部は、40mmのユニットを採用している。ドライバーユニットが10mm前後のインナーイヤータイプやカナルタイプとは、それだけで音の奥行きや広がりに格段の違いがある。加えて、Bluetoothでの伝送や圧縮によって失われた音を再現する「DSEE」、フルデジタルアンプ「S-Master」など、イヤホン側で音質を改善するための機能が搭載されており、インナーイヤータイプやカナルタイプとはまったく違う次元の音を楽しめる。もちろん、AACおよびapt-X対応なので、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスでも、Bluetoothイヤホン最高クラスの音に浸ることができる。

 また一般的な3.5mmのステレオミニプラグのケーブルが付属しており、バッテリーが切れたときなどにケーブル接続のヘッドホンとしても利用できる。その際はBluetoothは自動的にオフになる。Bluetooth接続でも、かなり良い音が出ていると感じていたが、ケーブル接続では全体のくもりが取れて、一段と澄んだ音になることがわかる。ちなみに、本機でうたわれている「ハイレゾ音源対応」は、ケーブル接続時に限られる。

 音量の「+」「-」ボタン、再生/停止、送り、戻し、電話と独立したボタンが用意されているため、長押しや2度押しなどの複雑な操作を覚える必要がない。電話ボタンは、電話の着信時に1度押すと受ける操作となるが、それ以外では1度押すとSiriが呼び出せる。

 Bluetoothのバージョンは3.0で、バッテリーの持ちが気になるところだが、本体の大きさでカバーされ、スペックシート上では30時間使用できることになっている。1日3時間程度使うとしても、1週間は充電を意識しなくても使用できる。室内でケーブルに悩まされることなく、自由なスタイルで音楽を楽しみたい人におすすめしたいモデルだ。

オーバーヘッド型のヘッドホンタイプ「MDR-1RBTMK2」(ソニー)。ヘッドバンドおよび耳に当たる部分の素材が自然に密着し装着感がよい。長時間の使用も意外なほど苦にならない
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音量の「+」「-」ボタン、曲の再生/停止、送り、戻しなどの機能が、独立したボタンに割り当てられているため、操作が簡単。Siriは電話が着信していないときに、電話の受話器アイコンのボタンを1度押すと呼び出せる
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一般的なmicro USBケーブルで充電できる。1度充電すると30時間使用可能
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3.5mmのステレオミニジャックがあり、ケーブル接続で音楽を楽しむことも可能。ケーブル接続時はハイレゾ音源対応となる。ケーブルを接続すると自動的にBluetoothはオフになる
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(文/伊藤朝輝)