【最新機器レビュー2】
運動中に滑り落ちにくいJBL「SYNCHROS REFLECT BT」

 カナルタイプでスポーツ仕様のBluetoothイヤホン。実売価格は1万円前後だ。ハウジングが大きめで、耳に装着したときにハウジングが横に水平に張り出した形になる。カナルタイプなので、耳の奥に差し込むことによって固定されるのだが、重心が外側にあるため意外に外れやすい。そこで耳からの脱落とイヤーピースのズレを防止するため、イヤーピース自体に「スポーツ用スタビライザ」と呼ばれる突起がある。イヤーピースを耳に差し込んだあと、突起が耳の出っ張りに引っかかるようにすると、運動中も外れにくいと説明されている(下の画像参照)。

 実際に装着してみると、イヤーピースの耳に入る部分が平坦で耳の奥まで差し込めるような形になっていなかった。S/M/Lの3サイズのイヤーピースを試してみたが、スタビライザ部分を含めて自分の耳に合うように調整するのは意外に難しい。日本製のカナルタイプのイヤホンでは、Mサイズのイヤーピースでちょうどよい人でも「SYNCHROS REFLECT BT」に関しては、Sでちょうどよいと思われる。Sサイズのイヤーピースに交換した状態では、ウォーキング中でも外れることはなかったが、奥まで差し込むカナルタイプに慣れているせいか、心もとない感じはあった。

 日本製のカナルタイプイヤホンは、ソニー、JVC、オーディオテクニカ、エレコムなどで、イヤーピースを流用できる場合がある。筆者はソニーのハイブリッドイヤーピース(EP-EX11M/B)の装着感が好みで、カナルタイプのイヤホンでは決まって使用している。このようなユーザーは意外にいて、ネット上でも情報は見つかる。「SYNCHROS REFLECT BT」も耳の奥にしっかり押し込めれば、スタビライザがないイヤーピースでも安定した装着感が得られるのではないかと考えてみたが、「SYNCHROS REFLECT BT」は本体にイヤーピースを取り付ける部分が太く、日本製のカナルタイプイヤホンで使われているイヤーピースを流用するのは難しそうだった。

 ケーブルの素材は明記されていないが、Beatsの「Powerbeats2 Wireless」と似たようにしなやかで柔らかい。絡みにくく、洋服と擦れたときの音もイヤホン内に聴こえにくい。イヤーピース同士を重ねると、内蔵の磁石でお互いが吸い付くようになっている。使っていないときに首の後ろから下げていても、滑り落ちてしまう危険性が少ない。

 音は、カナルタイプに特徴的な低音の聞いたしっかりしたサウンドが楽しめる。音切れについては、今回の使用期間中は気になることはなかった。なお、メーカーのWebページなどを見ても、スペックについて詳しい記述はないため、コーデックがSBCにしか対応していないことは、本機を使って初めてわかった。

 また、Bluetoothもバージョンが3.0ということもあり、大きさの割には連続使用時間が若干短い。カタログスペックでは約5時間。実際に使った感じでは3.5〜4時間程度といったところだ。実売価格が安くなっているので、スポーツタイプのBluetoothイヤホンを手頃な価格で手に入れたい人にはおすすめだ。

「SYNCHROS REFLECT BT」(JBL)は、カナルタイプのスポーツ仕様Bluetoothイヤホン。ケーブル部に反射材が使用されており、夜間のウォーキングやランニングなどにも配慮されている
[画像のクリックで拡大表示]
特徴的なイヤーピース部の突起は「スポーツ用スタビライザ」と呼ばれ、耳介の出っ張りに引っ掛けるように装着して、イヤホンの脱落やズレを防止する役割を持つ
[画像のクリックで拡大表示]
スタビライザの突起を上図のように耳介のくぼみへ差し込み、出っ張りに引っかかるようにして固定する
[画像のクリックで拡大表示]
コントローラーはシンプル。「+」「-」で音量を調整、中央のボタンは再生/一時停止で、2回押すと曲送りになる。残念ながらSiriを呼び出す機能はない
[画像のクリックで拡大表示]
右イヤホンのJBLロゴパネルを開くと、充電用のmicro USBポートがある。説明書を読まなければわからないほどしっかり隠れているので、イヤホンのデザインが損なわれていない
[画像のクリックで拡大表示]
左右のイヤホンに磁石が内蔵されているので、左右をくっつけて首にかけておくと、いつの間にか肩から落としてしまうこともない
[画像のクリックで拡大表示]