【最新機器レビュー1】
長時間装着していても外れないBeats「Powerbeats2 Wireless」

 ここからは、人気の最新Bluetoothイヤホン3機種を、交互に2週間みっちり使ってみた結果のレビューをお届けする。筆者は、毎日、自宅から約30分歩いて仕事場に通っており、その往復は常にBluetoothイヤホンで音楽を聴いている。また今回のレビューでは、仕事場でもBluetoothイヤホンを使用してみたが、どの機種もほぼ1日でバッテリーを使いきってしまうほどの連続使用となった。

 まずは「b」のロゴが個性的な「Powerbeats2 Wireless」(Beats)。実売価格は2万2000円程度だ。Beatsは、今年の5月末にアップルが買収し傘下に収めたことでも話題になった。現在、BeatsのWebサイトから製品を購入しようとすると、すべてApple Storeに誘導される。

 特徴的なイヤーフックは、アスリート仕様で人気の高いケーブルタイプの「Powerbeats」譲り。使ってみるまでは、インナーイヤータイプのイヤホンにありがちな脱落を防止するためのイヤーフックと考えていたのだが、それ以上にイヤーピースを定位置に固定するために役に立つことがわかった。

 iPhoneの付属イヤホンだと、首を少し動かしただけでも外れてしまったり、イヤーピースが最適な位置からずれてしまったりするが、Powerbeats2 Wirelessは一切そんなことはない。フィットネス用途以外でも、イヤーフックの恩恵はしっかり受けられる。

 イヤーフックはフレキシブル設計なので、自分の耳に合うように調整できる。眼鏡との併用で、室内で3時間程度連続使用した際に、少し耳の部分が痛くなったが、おおむね快適な装着感と言える。圧迫感のないインナーイヤータイプイヤホン特有の音と相まって、長時間装着していても疲れにくい。

 コーデックはAACおよびapt-X対応。インナーイヤータイプにしては低音がしっかり出ている印象。高音もきらびやかで、いわゆる「ドンシャリ系」だ。

 筆者は普段、カナルタイプのイヤホンを使用しているため、「ドンシャリ」の「ドン」の部分に、はじめのうちは物足りない感じがしたが、そもそも耳を密閉するカナルタイプと、耳を開放するインナーイヤーは別物と考えたほうがよい。Powerbeats2 Wirelessは周囲の音も遮られることなく耳に入ってくる。周囲の音と一緒に音楽を聴いている感じになるため、通常のスピーカーで音楽を聴いている感覚に近い。意識が音楽に集中していれば、十分な低音が出ていることもわかる。なにより、周囲の音が聴こえるのはウォークングなどで道を歩いているときも安全だ。

 アスリート仕様ということで、防水・防汗規格IPX4に準拠であることが明記され、ケーブルやコントローラーも抗汗材料が使用されている。ケーブルがしなやかな抗汗材料でできているため絡みにくい点と、衣服にすれたときにケーブルを伝わって耳に入ってくる音が抑えられる点は、普段使いで使用するときにもうれしいところだ。

 交通量の多い道路わきの歩道を数日歩いた感じでは、音切れもほとんどなく、ノイズにも強い印象だった。

 細かい点だが、ペアリングが完了したときの音、電源をオン/オフするときの音が単純なビープ音ではなく、センスの良いBeatsのサウンドロゴが流れる。Bluetoothイヤホンは、一度装着すると存在を忘れてしまえるほど良い製品と言えるが、このサウンドロゴが脱着時にさり気なくBeatsのイヤホンを使っている喜びを感じさせてくれた。

イヤーフックが特徴的な「Powerbeats2 Wireless」は、アスリート仕様で人気の高いケーブル接続の「Powerbeats」のBluetooth版。片耳ずつフックを耳にかけてから、イヤーピースの位置を合わせると装着しやすい
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本体からケーブル、コントローラーまで防水・防汗規格IPX4に準拠した仕様で作られている。ケーブルの素材が柔らかくしなやかなので絡みにくく、服と擦れたときの音が耳に伝わりにくい
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コントローラーは防水対策されているため若干大きめ。少し強めにボタンを操作する必要がある。マイクは裏側にある。iPhoneやiPadなどのiOSデバイスでは、センターボタンを長押しするとSiriが起動する
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充電にはmicroUSBポートを使用する。付属のケーブル以外でも一般的なmicroUSBケーブルが使用できるので汎用性が高い。キャップの開閉が少し固いのは、防水・防汗規格IPX4に準拠しているため
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