楽天スーパーポイントをコンビニやガソリンスタンド、飲食店などの実店舗でためて使える「Rポイントカード」が、2014年10月から始まった。そこでポイント情報サイト「ポイ探」社長の菊地崇仁氏が、Rポイントカードの特徴や、TカードやPontaカードとの違い、そして得する使い方をわかりやすく解説する。

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 2014年10月1日に楽天が「Rポイントカード」を発行して、共通ポイントサービスに参入した。「共通ポイントサービス」と言うとわかりにくいが、TカードやPontaカードのようなものと言えばわかりやすいだろう。

 TカードやPontaカードは、コンビニやガソリンスタンドなどで提示するとポイントをためて使える。これと同じように、Rポイントカードは、さまざまな業種の実店舗のレジでカードを提示するだけで、楽天スーパーポイントをためたり利用できるのだ。サービス開始当初はサークルKサンクスやミスタードーナツ、大丸・松坂屋などが加盟し、12社・約1万3400店が加盟店となる。

他と異なるのは「ポイント利用単位」と「加盟店数」

 それではTカード、Pontaカード、Rポイントカードを表で比較してみよう。

共通ポイントカードのスペック比較(2014年10月時点)
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 ポイントのため方は基本的に同じだ。カードを提示すれば、支払い方法は現金でも電子マネーでもクレジットカードでも、ポイントを獲得することができる。

 違いはポイントの使い方と加盟店だろう。まず、ポイント利用単位を見ると分かるように、Tカード、Pontaカードのポイントは1ポイント以上、1ポイント単位で利用できるが、Rポイントカードは50ポイント以上、1ポイント単位となっている。

 例えば、108円(税込)の商品を購入する際、Tカード、Pontaカードの場合は8円分をポイントで支払い、残りを100円硬貨で支払うということが可能となっている。しかし、Rポイントカードの場合は、50ポイント以上必要のため、小銭を減らすには58円分のポイントを利用しなければならない。50ポイント未満しか持っていなければポイントを利用することができないのだ。

 なぜ、後発のRポイントカードが、Tカード、Pontaカードにポイント利用単位を合わせられなかったのだろうか? 

 Rポイントカードは既存の楽天スーパーポイントの仕組みの中で提供することが前提となっている。楽天スーパーポイントの利用については50ポイント以上の確定ポイントを持っていなければ利用できないという制限がある(楽天トラベルの場合のみ100ポイント)。この条件がRポイントカードにも適用されるために、他社よりも利用しにくいポイントとなっているのだ。

 また加盟店の店名や加盟店数を確認してほしい。Rポイントカードは後発のため、Tカード、Pontaカード加盟店以外に導入するのが基本となる。そのため、参加した加盟店の規模やブランドには見劣り感が否めない。また加盟店数も、Tカードの5分の1、Pontaの2分の1前後と、使える店舗が少ない。

 ただし現時点では他社より少ない加盟店数だが、楽天グループは楽天カード、楽天Edyなど、すでにクレジットカードや電子マネービジネスを行っている。こうした楽天グループの総力を挙げて加盟店開拓に挑めば、利用できる店の数は今後一気に増えていくと思われる。

 なお、Tカード加盟店でありながらRポイントカードにも参加したサービスがある。タクシーに乗るとポイントがたまる「得タク」だ。今後、先行するTカード・Pontaカードの加盟店でありながらRポイントカードの加盟店にもなるという選択肢が出てくる可能性もある。

 ただし現在のポイントサービスの規約では、各企業が競合する共通ポイントを同時に導入することは難しいだろう。そのためオセロゲームのように、既存の加盟店が競合ポイントへ一気に乗り換える可能性のほうが高いと思われる。