約1万円安くなったNexus 7がコスパで売れた

 幅広い製品ラインナップを持つことは、量販店側の販売施策にあわせた製品提案が行いやすいといったことにもつながっている。それを示すのが、機種別シェアで2位と4位に入っているNexus 7の存在だ。

タブレット端末 シリーズ別販売台数構成比(2014年1月~6月・月次合算、上半期/上位10シリーズ/BCN調べ)
順位 メーカー名 シリーズ名 構成比(%)
1 アップル iPad Air 16.0%
2 ASUS Nexus 7(2012) 13.7%
3 アップル iPad mini(2nd) 11.5%
4 ASUS Nexus 7 (2013) 7.5%
5 ASUS MeMO Pad 6.9%
6 アップル iPad mini 6.9%
7 ASUS ASUS TransBook 5.7%
8 レノボ・ジャパン YOGA TABLET 3.1%
9 レノボ・ジャパン Lenovo Miix 2.3%
10 日本エイサー Iconia W 2.1%


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 機種別シェアでは第2位に、2年前に発売された「Nexus 7」(16GB・32GBモデル/売価格1万5000円前後~2万円前後)が13.7%で入っており、その次に4位の「Nexus 7」の2013年モデル(16GB・32GBモデル/実売価格2万円前後~3万5000円前後)の7.5%。Nexus 7の2013年モデルは当初3万円前後~4万円前後だったものが平均単価で1万円程度安くなっており、量販店側でもコストパフォーマンスの高さを生かした販売促進企画を打ち出しやすいといった側面がある。

 幅広いラインアップによって、用途や価格帯に合わせた販売提案がしやすいという点が、ASUSノシェアの引き上げにつながっていると言えるだろう。

Windowsタブレットが売れるも、アップルは安定したシェアを確保

 一方、アップルは、30%台半ばで安定したシェアを維持しつづけるのが特徴だ。つまり量販店店頭においては、3台に1台以上はアップルという状況が続いていることになる。

 2014年3月は、BCNが調査を開始以来、過去最高のタブレットの販売台数となったが、その中でアップルは35.3%のシェアを維持。4月9日のWindows XPのサポート終了に伴う買い替え需要がピークに達したタイミングで、Windows8.1を搭載したタブレットのシェアが若干上昇するといった動きも見られたが、それでもアップルは存在感を発揮しつづけたわけだ。

2年前の初代iPad miniもいまだに売れている

 また、機種別ランキングでは、2012年発売の初代「iPad mini」(実売価格2万9800円)が6.9%と高いシェアを獲得している点も注目だ。1機種で6.9%のシェアというのは、実はメーカー別3位のレノボ・ジャパンの6.2%さえも上回る実績。これは初代iPad miniが、16GB版だけが継続モデルとして残され、その価格が3万円を切る設定でiPadの入門モデルとして適していることも影響しているだろう。機種別首位の「iPad Air」(16GB~128GBモデル、実売価格4万8800円~9万1800円)の16.0%、3位の第2世代「iPad mini」(16GB~128GBモデル、実売価格3万8800円~8万1800円)の11.5%に加え、低価格帯をカバーする重要な役割を、初代iPad miniが担っているともいえる。

 なお、BCNの集計では、アップルストアやキャリア系の販売店が含まれていない。これらを加えると、iPadのシェアがもう少し上振れする可能性がありそうだ。

 そのほかのメーカーでは、NECパーソナルコンピュータのシェアが上昇傾向にあるのが目立つ。2014年1月には2.9%のシェアだったものが、2014年6月には6.0%に上昇。2倍にシェアを増やし、3位へと浮上した。NEC・レノボグループとしては10%台のシェアを獲得している。

 NECパーソナルコンピュータではこの伸びを、「地方都市でのシェアが高い。操作説明をはじめとして使えるまでサポートする体制が評価されている」と分析している。