国民的なポイントサービス「Tポイント」が近年大きく変化している。この7月から始まったファミリーマートでの付与率変更や、TSUTAYAでのステージ制導入、ソフトバンクのTポイント切り替えなど――。ポイント情報サイト「ポイ探」社長の菊地崇仁氏が、Tポイントの最近の動きや制度変更の注意点を解説する。

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「Yahooポイント→Tポイント」で業界が激動

 時をさかのぼること2年前の2012年6月19日、ポイント業界を揺るがす発表があった。「Yahoo!ショッピング等でたまっていたYahoo!ポイントが廃止されてTポイントに切り替わる」という内容だ。実際の開始時期は遅れたが、2013年7月1日に完全統合が行われた。

 「ポイント業界を揺るがす」と書いたのは、この発表に関連して、さまざまなポイントの提携解除・新たな提携開始、楽天の共通ポイントサービス参入の発表、リクルートポイントが廃止されPontaポイントに統合など、目まぐるしい変化がポイント業界であったからだ。今回の記事ではこのポイント業界の変化については解説しないが、2013年以降の業界に大きな影響を与えたポイント統合だった、ということだけ覚えておいてほしい。

 では、Yahoo!ポイントがTポイントに切り替わることで、新Tポイントがどのように変わったのかを見てみよう。

 Tポイント加盟店数は5万8254店舗(2013年5月末時点)。一方、Yahoo!ショッピングの加盟店数はポイント切り替え当時には約2万店舗。どちらでもTポイントをためて使えることになるため、この時点での新Tポイントの加盟店数は約7万8254店舗となった。ネットでもリアルでもTポイントをためられ、さらに使えるという、非常に使い勝手の良いポイントサービスとなったのだ。

 同じ時期のPontaポイント加盟店数が約2万1600店舗、楽天市場(楽天スーパーポイント)の加盟店数が約4万店舗と比較すると、Tポイントの加盟店の多さが際立つだろう。

ソフトバンクもTポイントに切り替え。還元率は半減したが……

 Yahoo!ポイントがTポイントに切り替わったちょうど1年後、2014年7月1日にソフトバンクモバイルでたまるポイントもTポイントに切り替わった。ただし、完全統合ではなく、ソフトバンクポイントはそのまま残り、2014年7月以降にたまるポイントがTポイントになる。ソフトバンクポイントは、有効期限まで従来通りケータイの機種変などで利用することが可能だ。

 従来のソフトバンクポイントは、1000円(税別)につき10ポイントたまっていたが、2014年7月1日以降は1000円につき5 Tポイントに変更となった。ソフトバンクポイントもTポイントも1ポイントの価値は1円だ。そのため、還元率で考えると1%から0.5%と半減している。

 しかし、使い勝手の悪いソフトバンクポイントをためて機種変更に利用できずに失効するよりも、今年4月末時点で16万2420店舗の加盟店で利用できるTポイントがたまるほうが、消費者にとっては改善といえるだろう。(注:加盟店数が1年で倍以上になっているのは、Yahoo!ショッピングが出店手数料を無料にしたのが理由)

 ただし、ソフトバンクポイントとTポイントの連携手続きは、現時点でネット(My SoftBank)からは行えない。連携手続きは全国のソフトバンクショップにソフトバンクケータイとTカード、身分証明書を持って手続きに行かなければならないのだ。手続きをしなければソフトバンクでたまったTポイントが他の加盟店では使えないため注意したい。

ソフトバンクにTカードを連携させたときのMy SoftBank画面
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■変更履歴
本文に誤りがありました。「手続きをしなければソフトバンクポイントもTポイントもたまらなくなるため注意したい」という表記がありましたが、正しくは「手続きをしなければソフトバンクでたまったTポイントが他の加盟店では使えないため注意したい」でした。該当箇所は修正済みです。 [2014/07/11 10:36]