ネットカフェの女性エリアで衝撃の“秘密コミック”を発見してしまった第1回に続く「女性専用エリア潜入記シリーズ」第2回。今回は“化粧するスペースを有料で借りる”という男性には理解されづらい「有料パウダールーム」に潜入する。

 ここ数年、都心のターミナル駅周辺に「有料パウダールーム」なるスポットが続々登場している。パウダールームとは、女性がメイクを直す専用スペースのこと。デパートなどではトイレの横に併設されていることが多かったが、近年はパウダールームだけを独立して備える商業施設も増えている。単にスペースだけ開放している施設や、メイク用品の無料貸し出しを行っている施設もあるが、特に人気なのが利用料金を支払って個室とメイク用品を借りる“有料パウダールーム”だ。手ぶらで行けるのが魅力だが、ファンデーションや口紅はできれば自分の肌の色にあったものを選びたいというのが女性の本音。 どんなメーカーのものかもわからない貸し出しの化粧品を、果たして抵抗なく使えるのものだろうか。ひょっとして高いブランドが置いてある?無料だけど安物ってことは…? オトコは決して入れない、都心の女子専用スペースに三十路“コスメ好き”ライターが潜入してみた。

そこはまるで“女優の楽屋”。メイク用品は衛生管理を徹底

 渋谷駅を出て徒歩2分。宮益坂近くにある「COS-Pa(コスパ)」は、有料パウダールームと美容院を併設した店舗だ。入り口から見て左手が美容院、右手がパウダールームゾーンになっている。化粧用ブースは半畳ほどのSサイズが1室、半畳よりも少し広めのMサイズが2室、そして2畳ほどのLサイズが1室。各ブースには鏡台、スリッパ、ティッシュ、コットン、綿棒などが備え付けてあった。カーテンを閉めれば個室になり、中で着替えもできる。鏡台の脇の照明をつけると、まるで「女優の楽屋」という雰囲気で、ちょっとした“セレブ気分”に。

Sサイズのブース
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筆者が利用したMサイズのブース。電源コンセントは各ブースにあり、スマホ用の充電アダプターも貸し出している
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 店舗は会員制で、利用者登録の後に使いたいブースを選ぶ。一番安いSサイズ30分540円からで、30分単位で延長できる。貸し出し品はメイク用品のほかにヘアアイロン、ヘアスタイリング剤などがある

貸し出し品のコーナーの一部
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 貸出用のメイク用品には、「MAC」や「ジバンシィ」、「ジルスチュアート」など、デパートの化粧品売り場で人気のブランドがずらりと並ぶ。メーカーのサンプル提供ではなく、美容師でもあるスタッフが実際に使ってみてよかったものを取り揃えているとのことで安心感は高い。使いたいメイク用品を選んで受付で貸し出し手続きを行えば、あとは退店時間までブースとメイク用品を“独り占め”できる。

希望すれば、利用客の肌の色や髪色に合わせたチークやアイシャドウをスタッフが選んでくれる
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筆者が借りたメイク用品。普段は使わないブランドなどもチョイスしてみた。店舗では伝票で貸し出し品の数をチェックし、持ち帰りがないように管理している
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 直接肌に触れる化粧品だけあって、 「他人と共有するってどうなの?」と疑問に思う人もいるかもしれない。男性でも他人のシェーバーは使いたくない、という人もいるだろう。だが、このパウダールームの場合、口紅は「スパチュラ」と呼ばれる金属製のヘラで少量を取ってからブラシでつけるので唇が直接触れることがない。さらに、なんとスパチュラや化粧用ブラシは使用後に洗浄して個装! この安心感が有料パウダールームの魅力のひとつなのかもしれない。

化粧用ブラシは洗浄後に個装。デパートの化粧品コーナーでも「これって使い回し?」と気になっていた若干潔癖性気味の筆者にとって、このような目に見える衛生管理はありがたい
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