この記事は「日経PC21」2014年5月号(2014年3月24日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 数あるクラウドサービスの中でも、ワードやエクセルといったオフィス文書を保管するなら、「ワンドライブ」一択だ。マイクロソフト“純正”のサービスだけあって、ウェブブラウザー上でオフィス文書を閲覧・編集できるのが最大のメリットといえる。

 ワンドライブは、以前「スカイドライブ」と呼ばれていたサービスだ。2月に改称され、基本的な使い方はそのままに、多少の機能強化が図られた[注1]。強みは、通常のオフィスに近い機能を無料提供する「オフィスオンライン」が使えること。パソコンやスマホ、タブレットといった機器を問わずに、オフィス文書にアクセスできる。図1で示したように、ワンドライブのオフィス文書の閲覧方法は複数あり、簡単な編集も可能だ。

[注1]2014年3月上旬の時点では「SkyDrive」の表記が一部残っている

図1 ワンドライブはパソコンに加え、スマホやタブレットなどさまざまな端末からオフィス文書の閲覧・編集ができる。対応するのはワードやエクセル、パワーポイント、ワンノート。ウェブブラウザーやアプリといった利用方法によって、編集できないなどの違いがある
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[注3]iOS版では閲覧に互換アプリは不要

 ウィンドウズとの相性は抜群。ウィンドウズ8以降、「マイクロソフトアカウント」がほぼ必須だが、ワンドライブはこのアカウントですぐに利用できるのだ。とりわけ8.1では、ワンドライブがウィンドウズの機能として統合され、エクスプローラーに同期用フォルダーが組み込まれた。

 さて、ここからはパソコンからファイルをアップロードする方法を紹介しよう。方法は3つあり、ウィンドウズのバージョンによっても変わってくる。ビスタ以降は、同期フォルダーを使うと便利だ。8.1を除いて専用ソフトが必要になるので、ウェブサイトからインストールしよう(図2~図4)。同期用フォルダーに入れたファイルは、ワンドライブに自動的にアップロードされ、同期される(図5)。使い勝手はドロップボックスとほぼ同じだ。

図2 ウィンドウズ8以前のウィンドウズでは、ワンドライブの専用ソフトをインストールする。ワンドライブのウェブサイトで「ダウンロード」をクリックし(1)、「…をダウンロード」をクリックする(2)
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図3 マイクロソフトアカウントの情報を入力し(1)(2)、「サインイン」をクリック(3)
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図4 同期用フォルダー以外のパソコン内のファイルを取得する機能が不要な場合は(1)のチェックを外し、「完了」をクリック(2)
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図5 専用ソフトをインストールするとエクスプローラーの「お気に入り」に、「OneDrive 」フォルダーが作られる(1)。ここに置いたファイルは自動的にワンドライブにアップロードされる(2)。仕組みとしてはドロップボックスと同じだ
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 ウィンドウズ8以降ではストアアプリも使える(図6~図8)。操作メニューがシンプルで、ボタンも大きめなのでタブレット向きだ。最後に、ウェブブラウザーを使う方法は、ワンドライブを開いてファイルをドラッグするだけでOKだ(図9)。

図6 ウィンドウズ8以降は「スタート」画面に「SkyDrive」のアイコンがある。まだワンドライブに変わっていないが問題ない。クリックやタップして起動
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図7 ワンドライブが開く。ファイルをアップロードするには、何もない場所で右クリックするか、下からスワイプして、「ファイルの追加」を選択する
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図8 アップロードしたいファイルを選択し(1)、「SkyDriveにコピー」を選択すればアップロードされる(2)
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図9 ウェブブラウザーでワンドライブを開き、ファイルをドラッグ・アンド・ドロップすればアップロードされる
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 なお8.1では、見た目は通常のファイルやフォルダーでも、実体はワンドライブに存在するものもある(図10)[注3]。

図10 ワンドライブにあるファイルの「利用可能性」が、「オンラインのみ」になっていると、ストレージ容量は節約できるが、ネット接続していないと開けない。右クリックして(1)、「オフラインで使用する」(2)を選択すればいつでも開ける。ストアアプリでも同様に切り替えが可能だ(3)(4)[注3]
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[注2]アップロードしたパソコン以外からワンドライブ上に見えるファイルは、基本的に実体は保存されない仕組みで、「オンラインのみ」で使用できる