IT関連の話題としては珍しく一時は“ワイドショーネタ”にまでなった「Windows XPサポート切れ」問題も、ようやくひと段落ついたかのような印象がある。実際にはまだかなりのXPパソコンが残っていると思われるが、OSのライフサイクルとネットセキュリティーについて再認識するいい機会だったかもしれない。

 筆者も外出先で使用する小型のノートパソコンとして、2006年秋に購入したXPマシン、「Let's note」を持っていた。個人用とはいえ仕事上重要な情報も入っているので、XPのまま使い続ける選択肢はありえないと考えた。しかしハードウエアはまだまだ安定しており、このまま捨てるのは忍びない。2011年の震災の時は、携帯電話が通じない中、出張先の空港で家族や友人との間をつなぐ唯一の連絡ツールとして活躍してくれたという思い入れもある。

長らく出張の相棒だった「Let's note CF-R5」

 なんとかこれを使い続けられないだろうか……。最初に考えたのはWindowsのバージョンアップだったが、7も8もハードウエアのスペック的にインストールして使うのは厳しそう。要するに性能やメモリーの容量などを考えると快適に使えない可能性が高いと思われた。

 次に考えたのはUnix系のOSである「Linux」で、ディストリビューション(ユーザーがLinuxをインストールできる形にまとめたもの)の一つである「Fedora」をUSBメモリーから起動して使ってみたが、残念ながら思ったほど軽くない。同様のLinuxディストリビューションである「Ubuntu」はもっと重いという話も聞く。

 「素直に買い替えしかないのか」。そうあきらめかけているところに、友人から「Android入れる手もあるよ」とのアドバイス。なるほど、Androidも実はLinuxの一種だし、スマホもタブレットもパソコンみたいなものだから、パソコンにインストールできるのではないだろうか。Androidならスマホやタブレットでの使用経験もあるし何とかなるかもしれない。

 ネットで調べてみると、WindowsパソコンにAndroidをインストールする方法を解説したサイトをいくつか見つけた。手順もそれほど難しくなさそう。それらのサイトでは「既存の環境に影響を与えないようにパーティションを切って……」などと書かれていたが、自分はそんなややこしいことはしない。捨てるしかないと一度は覚悟を決めていたパソコンなのだ。すっぱり新規にAndroidをインストールしてみることにした。