「カップラーメンが旨くなる魔法の粉」なる商品が話題だ。価格はどちらも525円(カップめん約20杯分)。発売以来大人気で、品薄が続いているという。

 この商品を作ったのは、香川県の味源という会社。同社の社長が奥様の帰省中に毎日食べていたカップめんに飽き、「もっとおいしいカップめんを」と自ら企画・開発に乗り出して作ったというエピソードも、消費者の期待を高める効果になっているのだろう。

味源「カップラーメンが旨くなる魔法の粉 ブラックペッパー味」525円。内容量90g
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味源「カップラーメンが旨くなる魔法の粉 レッドペッパー味」525円。内容量90g
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 原材料を見ると、どちらにも「煮干かたくち鰯(瀬戸内海産)」「鯖節(九州産)」「鰹節(焼津産)」と、魚介系のだしのもとによく使われている素材が並ぶ。そこにガーリックパウダーやぶどう糖、アミノ酸などの調味料が入り、ブラックペッパー味にはコショウが、レッドペッパー味にはトウガラシが入っている。

「カップラーメンが旨くなる魔法の粉 ブラックペッパー味」のパッケージ裏
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「カップラーメンが旨くなる魔法の粉 レッドペッパー味」のパッケージ裏
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 さらに中身を見てみると、たしかに魚粉に見える。粉末状になったカツオ節やサバ節的なものが見える。そこにトウガラシが入って赤くなっているのがレッドペッパー味、コショウで黒くなっているのがブラックペッパー味というわけだ。

「カップラーメンが旨くなる魔法の粉 レッドペッパー味」の粉末。赤い粒がトウガラシ
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「カップラーメンが旨くなる魔法の粉 ブラックペッパー味」の粉末。拡大して見ると、さまざまなサイズのカツオ節やサバ節などでできていることが分かる
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 ということは、ここで1つの仮説が生まれる。パッケージにはおすすめの食べ方として、ブラックペッパー味に合うのは「しお・醤油」で、レッドペッパー味に合うのは「とんこつ・みそ」と書かれている。だが、これは要するに、コショウをかけたい場合はブラックペッパー味を、七味トウガラシをかけたい場合はレッドペッパー味を選べば間違いないということではないだろうか。

 ということで、早速この魔法の粉を入手。まず、そのとき手元にあった日清食品の「伝説の饗宴 鶏豚えびワンタン麺」で試してみた。鶏と豚のスープにエビワンタンが入っていて、特製辛味噌を入れて食べる、こってりピリ辛のラーメン。3分の1ほど普通に食べてから、魔法の粉のレッドペッパー味を小さじ1杯投入。「ラーメン1杯にに小さじ1~3杯」と書かれていたので、小さじ1杯くらいが妥当だろうという判断。

 入れてかき混ぜると、一気に香りが立つ。魚介のだしというか、カツオ節を中心とした、日本人にはなじみがありすぎるおだしの香り。調味料臭くなく、フワッと柔らかい香りが漂う。そして、たしかにうまくなった。

 味自体が劇的に変化するわけではなく、トウガラシが入ってピリ辛さが増した程度。変わったのは風味で、ラーメンの味を柔らかく包み込んで香りを豊かにした感じ。そしてなんといっても、途中で味を変えられるのが良い。

「伝説の饗宴 鶏豚えびワンタン麺」(日清食品、セブン‐イレブン限定)
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粉末を入れてかき混ぜたが、見た目に変化はない(ほかの商品も見た目は変わらない)
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