3分でIPv6スマートフォンに変身

 「APNプロトコル」の設定項目は、「IPv4」「IPv6」「IPv4/IPv6」を選択可能だ(写真3)。佐々木氏は、「Nexus 5をIIJmio高速モバイル/Dサービスに接続するのであれば、APNプロトコルの設定をIPv4/IPv6に設定してみてほしい」と話す。IIJmio高速モバイル/Dサービスは、LTEに対応したデータ端末で接続方式を変更できれば、IPv4アクセスとIPv6アクセスの両方が可能であるためだ。ここの設定を「IPv4/IPv6」にすると、まずIPv6アクセスを試みて、ダメだったら自動的にIPv4アクセスに切り替えるという動作になるはずだ。「IPv6」にすると、IPv6だけアクセス可能になる。

 IIJは、動作確認が取れた端末に関する情報を出している。IPv6アクセスが可能なことを確認できたスマートフォンは、Nexus 5が最初だという。スマートデバイス全体で見ても、他に動作確認が取れているのはタブレット端末の「Nexus 7(2013)」のLTEモデルをAndroid 4.3で動かしたケースだけ。ほかは「端末がLTEに対応していても、プロトコルの設定を変更できないために結局IPv6でアクセスできないというパターンが大半でした」(松崎氏)。

※注:ほかのタイプの端末、例えばUSBタイプのモデムやモバイルルーターには、IIJ MioでIPv6アクセスが可能なものが既にある。

 Nexus 5をIPv6対応スマートフォンにするには、「APNプロトコル」の設定を変えるだけ。3分とかからない。試しに「IPv6/IPv4」に設定してみた。それでWebアクセスを試すと、普通につながる。IPv6に対応しているか否かを気にする必要はなかった。

 そこで――これはお約束だが――IPv6でアクセスしたときだけカメの絵が動く「The KAME project」のサイトを表示してみた(写真4)。無事にカメは動いたのだが、これをスマートフォンで見られたのは新鮮だった。ちなみにIIJのWebサイトは、IPv4とIPv6の両方に対応しており、トップページの上隅にIPv4でのアクセスかIPv6でのアクセスかを表示する。

写真4●The KAME projectにIPv6でアクセスするとカメが動く
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 なお、「APNプロトコル」の下にある「APNローミングプロトコル」は、ローミング先で使用するプロトコル。まだIPv6に対応している携帯事業者は少ないので、IPv4にすべきケースが多いだろう。

 先ほど、SIMカードを挿したときに接続設定が自動的に表示されたと説明した。これは少なくともAndroid 4.4では、内部に全事業者の接続関連の情報を保持しており、SIMを読み込んだときにその中から適切なAPNを表示しているからだという。IIJmioに関しては、Android 4.3の頃からプロファイルが追加されたそうだ。