この記事は「日経PC21」2014年1月号(2013年11月22日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 タブレットやモバイルPCの多くで使われるようになったSSD。自前のパソコンのHDDをSSDに交換しようと考えている方もいるのではないだろうか? SSDを選ぶうえでは、容量がとにかく大切。容量が異なると性能ばかりか寿命にまで差が出てくる。ここでは、NANDフラッシュメモリーを利用するSSDの一般にはあまり知られていない特性を紹介しよう(図1)。

図1 SSDに乗り換える際は、HDDとは異なる特性があることに注意しよう。知らずに購入すると、自分の環境や使い方に合わず、損をする恐れもある
[画像のクリックで拡大表示]

 SSDの特性の1つめは、容量によって書き込み速度が変わること。2つめは、長期間使い続けたり、空き領域が極端に少ない状態で使ったりしていると、遅くなってしまうこと。そして3つめが、NANDフラッシュメモリー自体に寿命があること。これらを知らないでSSDを購入すると、使い方に合わなかったり、損をしたりする。

 容量によって書き込み速度が変わる理由は単純だ。パソコンから来たデータは、SSD内部のコントローラーが複数のフラッシュメモリーに対して並列に書き込む。

 例えば、120GBクラスのSSDは4つのチップに同時書き込みするのに対して、250GBクラスは倍の8個に書き込む(図2)。速度は当然2倍になる(図3)。一部の製品を除き、一般に500GBクラスの製品はさらに書き込みが速くなる。

図2 SSDでは、パソコンから来たデータをコントローラーがフラッシュメモリーに書き込む。その際、複数のチップに並列して書き込むことで速度を稼いでいる。容量が小さいモデルは、同時に書き込むチップが少ないため、書き込み性能が劣る場合が多い
[画像のクリックで拡大表示]
図3 同じSSDでも、容量が小さいモデルは書き込み速度が半分になってしまうことがある。このグラフは「SSD 840」シリーズ(日本サムスン)の例だが、同じ傾向を示す製品は多い
[画像のクリックで拡大表示]