タブレット市場を開拓したアップルの「iPad」がモデルチェンジを実施した。9.7型液晶を搭載する「iPad Retinaモデル」は、新たに「iPad Air」の名称を採用するとともに、本体の薄型化と軽量化を図った新デザインのボディーに一新。7.9型液晶を搭載する小型モデル「iPad mini」は、待望のRetinaディスプレイを搭載した「iPad mini Retinaディスプレイモデル」が登場した。

11月1日に販売が始まる9.7型液晶搭載タブレット「iPad Air」。実機を手にすると「おっ」と思わせるようなさまざまな改良が施されている
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 価格.comなどの口コミ情報サイトでは、「アッと驚くようなサプライズがなかった」「想定の範囲内の改良。アップルらしい新機軸がなくて残念」といった辛口な意見が目立つ。確かに、これまで多くの革新的な製品を世に送り出してきたアップルの新製品としては、サプライズに欠けていたといえる。しかし、iPad Airの実機を手にすると、「おっ」と思わせる進化が随所に感じられた。

 “アッと驚く変化”から“おっと思わせる進化”に舵を切ったiPad Airは買うに値する製品なのか、見ていくことにしたい。

本体の幅をスリム化&薄型化して携帯性をアップ

 前述の通り、iPad Airは本体デザインを一新して軽量化と小型化を図ったのがポイント。写真からでも分かる見た目の変化は、液晶左右の額縁(ベゼル)のスリム化だ。従来モデル(iPad 第4世代)は約18mmと幅広だったのを、iPad Airでは約10mmに抑え、本体の幅をトータルで約16mmほどスリム化した。本体上下のベゼルはほとんど変わらないので、従来モデルと比べるとかなりスリムになった印象が強い。

ひと目でiPadだと分かるデザインを継承しつつ、従来よりも本体の幅を抑えて携帯性を高めた。指紋認証機能「Touch ID」は残念ながら搭載されなかった
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従来のiPadと比べて薄型化が図られただけでなく、背面が全体的にフラットになったのもポイントだ
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iPad Air(左)と従来のiPad(第4世代モデル、右)を並べて比較。高さの違いはほとんどないが、液晶パネル左右のベゼルの幅がかなり狭くなったのが分かる
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拡大すると、ベゼルの幅の違いがよく分かる
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端の方を薄く仕上げていたが厚みはあった従来モデル(右)と比べ、iPad Air(左)は全体にスリム化が図られた
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