シドニー発「ビルズ」に始まり、ニューヨーク発「サラベス」、ホノルル発「カフェ・カイラ」など、朝食用パンケーキを売りにした海外の人気カフェは未だに行列が絶えない。そうしたカフェのリピーターたちが、パンケーキの次に注目している朝食メニューがある。それが、カフェ手作りの「グラノーラ」だ。

 日本初の手作りグラノーラ&ミューズリー専門店「GMT(Good Morning Tokyo)」(目黒区)では、2010年のオープン当時は1日、5人程度の来客があればいいほうだったが、最近では通販だけで1日に300件以上の注文がある日も珍しくない。来店客も増加しているため閉店後に発送作業をしているが、発送まで約6週間程度かかることもあるそうだ。2013年8月2日には、全ての素材が量り売りで100%自分好みにカスタマイズできるグラノーラ専門店「GANORI」(渋谷区)がオープンした。

 若い女性だけかと思いきや、最近になってシニア男性層にも人気が広がっている。きっかけは俳優の高倉健が2012年9月に放映されたNHK番組の中で「ここ何年も健康のため毎日、ナッツたっぷりのシリアルを朝食に食べている」と語り、朝食シーンが放映されたこと。GMTでも、「当初は女性がほとんどだったが、昨年くらいから男性客も増えている」そうだ。

 そもそも“第1次グラノーラブーム”は、1991年にカルビーが「フルーツグラノーラ」(2011年からブランド名を「フルグラ」に変更)を発売したときに起こったとされる。第2次グラノーラ・ブームが始まった2012年度からは特に売り上げを大きく伸ばし、2013年4月には生産が追い付かず、一時販売休止を発表したほど。

 東ハトは2013年8月5日から生地にグラノーラを練り込んだノンフライのポテトチップス「グラポテ・ハニーナッツ味」「グラポテ・ヨーグルト味」を全国コンビニで先行発売する(一般発売は8月19日予定)。このようにグラノーラは今、ブレイク秒読みの様相を呈している。

 グラノーラに対し、いまだに「子供のおやつ」「手抜きの朝食」といったイメージを抱いている人も少なくないが、第2次ブームは健康志向・グルメ志向の強い層が牽引しているようだ。第1次ブームのグラノーラとは、どこが違うのか。

GMTではトッピングを選んでオリジナルのグラノーラが作れる
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東ハトは2013年8月5日にグラノーラを練り込んだスナック菓子「グラポテ」を発売
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好みの素材を組み合わせてオリジナルのグラノーラが作れる「GANORI」。2013年8月2日にオープンしたばかりだが、早くも盛況だった
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GANORI店内。ベースとなるグラノーラを6種類から選び、さらに8種類のナッツ&シード(種)、15種類のドライフルーツから好みのものをトッピングする
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GANORIでオリジナルをオーダーしてみた。無糖のグラノーラをベースに伊予柑と柚子のピールのミックス、ヒマワリの種を合わせたもの。合計141g/893円
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GANORIいち押しの「オリジナル和風ごぼうミックス」(190g/1050円)。黒豆、ソバの実、黒ゴマなどが入った和風グラノーラとドライゴボウ入り。穀物の食感と素朴な甘みが強く感じられる個性的な味だった
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