ロゴマークは豊作を象徴するオニヤンマの羽がモチーフ

 奥山氏がデザインしたプレジャーボートとトラクター、滝沢氏がデザインしたマリンウエアと農業ウエア、これらをひとつのブランドとして発信していくブランドアイデンティティは、同プロジェクトの総合プロデューサー、佐藤氏が考案した。

 「フライングY」と名付けられた新しいブランドロゴは、ヤンマーの「Y」と、企業名の由来であり、日本人にとって豊作の象徴である「オニヤンマ」の羽がモチーフ。次の100年に向けて飛躍するイメージを、シャープでエッジのきいたフォルムで表現した。赤の色には、開拓者精神や挑戦という意味が込められているという。

 佐藤氏は、ユニクロや楽天グループのグローバルブランド戦略を手がけたことでも有名だ。ユニクロでは滝沢氏とともに究極の服を開発するイノベーションプロジェクトなどでタッグを組んでいる。今回はカーデザインで世界的に著名な奥山氏も参画しているだけに、注目度はいっそう高い。3人のクリエーターの力がヤンマーをグローバルブランドへと脱皮させ、農業に新たな風を吹かせることができるか、しばらく目が離せない。

プレミアムブランドプロジェクトの総合プロデューサーを務めるクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏
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(文/橋長初代)