マリンウエアは海外ラグジュアリーブランドがライバル!?

 さらにイッセイ・ミヤケでクリエイティブディレクターを務めたファッションデザイナー、滝沢直己氏によるウエアプロジェクトもスタートした。第1弾はファッション性と機能性を両立したマリンウエアと農業専用ウエアを6スタイルずつ開発。日本のハイテク素材と高度な縫製技術を生かしつつ、若い世代にも受けそうなスタイリッシュなウエアが登場した。

 「モードとしてのファッションデザインとは違った視点が必要だった。どちらも使用環境に適した機能性が最も重要になる。デザイン、機能は全て現場でリサーチした情報から必然的に生まれた」と滝沢氏は話す。

 例えば、マリンウエアでは船上の居住空間でいかに快適に過ごすか、予測される天候から身を守れるかが重要になる。そこで肌触りが良く、伸縮性のある軽量素材を使用。後加工や縫製技術によって防水性を高め、防風性、保温性の面でも工夫した。また狭い船内でも動きやすいように立体裁断を施している。

 高密度のナイロン織物を使用したダウンジャケットは軽量で強度があり、防風性と保温性も確保。登山用ウエアに使用される高品質のダウンを使っている。また、パディングジャケットには風雨から顔や頭をガードするためのフードや携帯電話などを収納する大小の内ポケットを付けた。

 マリンウエアはラグジュアリー市場の象徴的な存在という。過去にはハリウッドスターやラグジュアリーブランドもマリンウエアビジネスに参画。さらに、ファッション業界には欧米人のバカンス向けコレクションとしてクルーズラインがあり、もともとマリンウエアとの関係は深い。アメリカスカップにも欧米のラグジュアリーブランドが参画しており、「ライバルは海外のラグジュアリーブランド」(滝沢氏)だという。

欧州産の700フィルパワーという軽量で保温性に優れたダウンを使用したダウンウエア。白と茜色のコンビネーションがラグジュアリーなイメージを演出
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機能満載のフード付きパディングジャケット。内ポケットにはiPhoneやモバイル端末、マガジンなども収納できる
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高い防風性、保温性を実現した3レイヤーパーカー。ロゴとファスナーには再帰反射加工を施し、安全性にも配慮した
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