高級スポーツカーを思わせるトラクター

 さらに目を引いたのが、斬新なデザインのトラクターだ。 後方に細く絞られたボンネットや大きく丸みを帯びたキャビンは業界一の視界性と快適性を実現。長時間の作業も快適に自由に過ごせるよう、エアコンが装備されている。フェラーリのデザインを手がけたこともある奥山氏らしく、「イタリア製のスーパーカーにも引けをとらないクオリティ」(奥山氏)という。さらに、無人走行による追従システムを搭載しており、ひとりで複数の作業を効率良く行える。

 ただし、これはコンセプトモデル。 アイデアやデザインなどが量産トラクターや管理機、コンバインなどに採用される予定だ。「大型のトラクターを1台購入するよりこの中型トラクターを2台購入すれば、農作業の効率を一気に上げられる。これからは単に機械をデザインして製造するだけではなく、新しい農業の形をデザインしていきたい」と奥山氏。カッコいい農業、儲かる農業を目指し、今後は販売ネットワークや店舗、サービスまで変えていく考えだ。

量産モデルに展開していくさまざまなアイデアとノウハウが盛り込まれたコンセプトトラクター。プレミアムブランドにふさわしく、高級感漂う色合いと斬新なデザインが印象的
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工業デザイナーでヤンマーホールディングス取締役の奥山清行氏
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