糖尿病、高血圧、肥満など、生活習慣病の若年化が問題となっている。「自分は大丈夫だろうか?」。30代、40代と年齢を重ねていくにつれ、体調や健康に対する不安は大きくなっていくものの、仕事の量・質ともに働き盛りの世代である。まずは仕事優先。健康に関することは「いずれは……」と後回しにしている人も多いのではないだろうか。

 近年、その重要性が再認識されているのが「セルフメディケーション」という概念である。WHO(世界保健機関)では、セルフメディケーションを「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義している。つまり、軽い疾病や健康管理を自分自身で判断することにより、医療機関を受診する手間や費用も省けるということだ。

 毎日の健康管理を適切かつ効果的にするための商品も多数登場している。試してみたいのは、ヘルスケア関連の医療用具等の研究開発に取り組むライフケア技研(富山市)が開発した「安眠チェッカー」だ。昨年5月に発売された商品で皮膚に貼るだけで、簡単に睡眠状態がチェックできる。同社は2003年に、皮膚に貼るだけでアルコール体質が分かるパッチなどを開発してこれまでに累計380万個を出荷しているという。

 開発者は同社の社長であり薬学博士の横井秀輔氏。「病気になる前=未病(みびょう)の段階で、自分の健康状態に関心を持つことが大切。このパッチが自分の健康状態を定期的にチェックする、きっかけの1つになれば」と話す。

ちゃんと眠れている?自分の睡眠レベルを知る「安眠チェッカー」

 「安眠チェッカー」は、手のひらにパッチを貼付するだけで、簡単に自分の睡眠状態が把握できる。睡眠時間と時間当たりの精神性発汗を計算し、睡眠状態を「熟睡」「安眠」「浅い眠り」「かなり浅い眠り」「覚醒状態」の5段階で判定。自分の睡眠レベル(眠りの深さ)や睡眠の度合い(パーセント)を知ることができる。

 一般的に、睡眠中は覚醒時に比べて精神性発汗(ストレスや緊張、不安による発汗)が低下すると言われている。つまり、睡眠中の発汗が多ければ多いほど、「熟睡できていない」ということになる。

ライフケア技研では健康管理に役立つ様々なパッチを開発している

 パッチを「手のひら」に貼って、朝、目覚めたとき、発汗量を示す赤い目盛りの位置で、自分の睡眠レベルを測れる。筆者が実際に試してみたところ、興味深い結果が出た。原稿締め切り3日前、睡眠時間は約5時間。精神性発汗量の目盛りは「7」を指していた。つまり、「浅い眠り」で体に疲れが残っているということになるらしい……。3日連続でパッチを使用したが、どれも「浅い眠り」という判定結果が出てしまった。仕事のストレスが蓄積しているのかもしれない(泣)。

手のひらの上部部分にパッチを貼り付けて、一晩寝てみた。睡眠時間のラインよりも、精 神性発汗量(赤い目盛り)のラインが少なければ「安眠」という判定。この日の筆者の睡眠時間は「7時間」。それに対して、精神性発汗量(赤い目盛り)は「4~5」 の間。つまり、「安眠できている」という結果となった
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 このように、精神状態や運動の有無、就寝前のカフェイン摂取、寝具などで、睡眠状態は大きく変化する。「自分の睡眠状態を知り、『よい睡眠』が得られるよう「自分にあった対策」を立てていくことが、健康維持や翌日の仕事の効率アップに欠かせない重要なポイント」(前出・横井氏)である。

 ほかにも「アルコール体質」「頭皮ケア」「皮膚水分チェッカー」「皮脂チェッカー」「リラックス度チェッカー」「発汗チェッカー」など、数多くの機能性パッチが製品化されている。価格は各525円。東急ハンズをはじめ、薬局や一部地域の「ファミリーマート」などのコンビニでも手に入る。