【実食レポート】「クォーターパウンダー ブラックダイヤモンド」

 アメリカンハードロックバンドの雄・KISSのヒット曲と同名のハンバーガーだが、名前の由来はトリュフの異名である“黒いダイヤ”から来ている。

 ともあれ、これはうまい。今回の新作の中ではこれが最もうまい。ゴールドリングが正統派のハンバーガーなら、ブラックダイヤモンドは切れ味の鋭い“変化球的”メニュー。「トリュフソースのハンバーガー」と聞いて想像する味とはちょっと違ったおいしさなのだ。

 まずトリュフソースの香り以前に、たっぷり入ったマッシュルームがとてもうまい。タマネギとともに塩コショウのみの味付けで炒められているからか、ファストフード店でこんなに香り高く味も濃厚なマッシュルームが食べられることにちょっと感動した。そしてこのマッシュルームとタマネギがトリュフソースととても合うのだ。ソースはトリュフの香りを前面に出すのではなく、ソースのコクを濃厚にするためにトリュフを加えた、という印象。バルサミコ酢とフォン・ド・ボーが加わって深みを増したデミグラスソースがマッシュルームやタマネギと絡むおいしさがメインで、それをトリュフが裏から支えているような感じだ。

 さらに、ビーフパティの肉そのもののおいしさがマッシュルームやトリュフソースに引き立てられていたのも、ちょっと予想外。つまりは、トリュフソースが濃厚なのにそれほどくどくないということなのだろう。

 その全体をまとめているのが、甘めに仕上げられたブリオッシュバンズ。こんなにふわふわで柔らかい食感のバンズは初めてだし、こんなに甘いバンズも初めてだが、その甘みが肉のおいしさを引き出すのだ。これはもしかしたらマクドナルドの朝の定番「マックグリドル」に通じるものかもしれないが、それよりもずっとさっぱりしていて優しい味わいになっている。

 このバーガー、通常サイズでトリュフソースをマッシュルームソースにして500円くらいでレギュラーメニューにしてくれたら、マクドナルドに通うのにな、と思った。これまで食べたことのないおいしさであることは間違いないし、またいつかマクドナルドの新メニューで出会えるのではないかと期待している。

ふたを開けると柔らかそうなブリオッシュバンズが目に飛び込んで来て、ふわりと甘い香りが漂う
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「ブラックダイヤモンド」外観。マッシュルームが飛び出している。実際、マッシュルームの量はかなり多い
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しっかりと炒められたタマネギとマッシュルームが味の決め手
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トリュフソースの濃厚さは見た目からも伝わってくる
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