すいても熱がこもりやすかった原因は「根元」!

 同団体によると一般的なすきバサミの場合、髪を束でしかすくことができない。そのため、髪全体をボリュームダウンさせるために根元から毛をすくと、切った跡はまるで稲の切り株のような状態になる。その切り株状の髪が伸びると上の毛を持ち上げるため、さらに膨らんで見えてしまう。そのため理美容業界では長い間、根元からすくことはタブーとされ、毛先だけをすいて軽く見せる方法が定着していた。そのため毛先は軽く見えても根元部分は髪が密集し、夏場は熱がこもりやすかった。

 一方、フレンチカットグランは髪をきめ細かくまばらにすくことができる特殊なハサミを使用し、髪の長さではなく厚みを調整する特殊な方法でカットする。そのため「髪の根元から均等にすく」ことが可能になり、髪全体の密度を均一に減らせるという。つまり根元から髪を間引くことができるため、軽く涼しく感じられるというわけだ。

従来のカット法は毛束でしかすくことができなかったため、根元からすくのはタブー。毛先をカットすることで軽く見せていた
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フレンチカットグランのカット法では隣り合った毛を切らないため、根元から均一に梳くことができる
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スタイリングの時短効果も

 このヘアカットのもうひとつの効果は、髪の密度を一定にすることでクセが取れ、髪がまとまりやすくなること。ムースやジェルなどの整髪料を使わなくてもまとまりやすくなりツヤも出るため、スタイリングにかかる時間が短くなるという。

 同事務局では2013年5月6日、名古屋市内の福祉施設で働く多忙な男女にフレンチカットグランを体験してもらうイベントを開催。ほぼ全員がボリュームダウンを実感すると同時に、髪がまとまりやすくなった点を高く評価する人が多かった。「入浴介助後の髪が湿度と汗でぐちゃぐちゃになる」という悩みを抱いている人も多数いたが、「これなら入浴介助後も、すぐに元に戻せそう」との声が聞かれた。

 フレンチカットグラン認定店のひとつ、「美容室ペルル」(愛知県名古屋市)では、オートバイ愛好者の男性がフレンチカットグランでカットしたところ、ヘルメット装着時の蒸れや暑さが解消。さらにヘルメットをとった後に髪がつぶれたり、ヘルメットの跡が付いてなかなか取れなかったり、ということもなくなったという。

名古屋市内の福祉施設で働く男女(男性5人、女性11人)がフレンチカットグランを体験
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