カレー業界に“異変”が起きつつある。

 大手カレーチェーンが店舗を増やす一方、個性派カレー店は個人経営や1店舗だけの展開が多かった。しかし最近、個性派カレー店が大手飲食企業の力を借りて店舗数を増やしたり、飲食企業が個性派カレー店をオープンしたりといった動きが目立っている。

 先鞭をつけたのは、キャンプ・シーンをイメージしたインテリアや1日分の野菜がとれるカレーなど、斬新なコンセプトと演出で人気の「野菜を食べるカレーcamp(キャンプ)」だ。同店はバックパッカーズ(渋谷区千駄ヶ谷)が2007年にスタートさせたカレー店だが、2010年からJR東日本グループの総合外食企業である日本レストランエンタプライズ(NRE)と業務提携。エキナカを中心に「camp express」を4店舗展開中だ。

 また、世界初の燻製したカレーが人気の「くんかれ」(中央区日本橋人形町)は、看板メニューである燻製カレー「くんかれ」を、「ペッパーランチ」などステーキを中心としたレストランチェーンを運営するペッパーランチダイナー(東京都墨田区)にメニュー提供。2013年3月29日からペッパーランチUENO3153店限定で販売している。ペッパーフードサービスが他社のメニューを販売するのは今回が初めてだという。

 さらに5年間で都内に21店舗と急成長中の「とんこつラーメン博多風龍」グループを運営するMENYA(東京都渋谷区)は2013年03月14日、秋葉原に新業態となるカレーショップ「東京スタミナカレー365秋葉原道場」をオープンした。店名にもなっている「365スタミナカレー」は、肉料理とみまごうほどの豚焼肉がたっぷりと盛り付けられているのが特徴。しかも一番人気は肉を2倍に増やした「365スタミナカレーダブル」だという。

 今、カレー業界にいったい何が起こっているのか。その背景を探った。

「野菜を食べるカレーcamp(キャンプ)代々木本店」。現在、日本レストランエンタプライズ(NRE)と4店舗、セント・リングスと3店舗の計7店舗を業務提携で展開
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「くんかれ人形町店」。オープンは2011年。ほかに恵比寿・北松戸店がある
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「東京スタミナカレー365秋葉原道場」。場所は秋葉原UDX横、「とんこつラーメン博多風龍 秋葉原2号店」の2階
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