※この記事は日経エンタテインメント!(5月号)の記事を転載したものです。購入はこちら

EMIミュージック・ジャパンを吸収した新生ユニバーサルミュージックが誕生した。シェアNo.1に向けてどう取り組むのか。CEO兼社長の小池氏に聞いた。

 ユニバーサルミュージック合同会社は、4月1日付で株式会社EMIミュージック・ジャパン(以下、EMI)を吸収合併した。

 そもそもは11年11月、米金融大手のシティグループが、100%の株を保有する英国の大手音楽会社EMIを分割売却したことに端を発する。EUの欧州委員会の承認を経て、昨年6月、ソニーや投資ファンドなどの連合が130万曲以上の著作権を持つ音楽出版部門の買収を完了。次いで9月、仏メディア大手ビベンディ傘下のユニバーサルミュージック・グループが、レコード部門(A&Rとアーティスト)の買収を完了した。

アーティスト数は1・5倍に

 これを受けて、日本でも経営統合に向けての準備が本格的にスタートした。今年1月15日より、ユニバーサルのCEO兼社長である小池一彦氏が、EMIの代表取締役社長兼CEOも兼務。EMIの代表取締役会長だった行方均氏は、ユニバーサルの副社長兼執行役員に就任した。そして、4月1日に法人格を統合。ユニバーサルの契約アーティスト約100組、社員約400人と、EMIのアーティト約50組、社員約300人が1つになった、新生ユニバーサルがスタートした。

 この大所帯を率いる小池一彦CEO兼社長は、進むべき先をどう見ているのか。発足直前に話を聞いたが、思ったよりも余裕の表情が見てとれた。

小池一彦 (ユニバーサル ミュージック合同会社CEO兼社長)
こいけ・かずひこ 1977年、ポリドール(現・ユニバーサル) 入社。洋楽部門を経て、邦楽ビジネスに携わり、ユニバーサル・シグマ、Def Jam Japanなどのレーベル立ち上げを手がける。07年1月に取締役社長兼COOに就任。09年11月より現職