APS-Cサイズの大型CMOSセンサーを搭載した「COOLPIX A」。ストラップ取り付け部はニコンらしく三角環付きで、同社のデジタル一眼レフと同じ幅広タイプのストラップが使える
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 ニコンが2013年3月21日に発売した「COOLPIX A」は、ニコン初となるAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したレンズ一体型コンパクトデジカメだ。撮像素子表面のローパスフィルターを省略して解像感を高めた大型CMOSセンサーと、35mm判換算で広角28mm相当の単焦点レンズとの組み合わせで、一般的なデジタル一眼をも上回る画質にしたのが特徴だ。沈胴式レンズユニットの採用で電源オフ時にレンズが収納され、ボディーの可搬性の高さにもこだわった。店頭実勢価格は12万円前後。

 製品版の実機を利用してのファーストインプレッションをお届けしたい。

レスポンスや操作性はおおむね良好、オートフォーカスはやや遅め

 実機を手に撮影を進めてまず感じるのが、同社のデジタル一眼レフに似た使い心地だ。これまでのCOOLPIXシリーズで感じることがあった「もっさり感」や操作の分かりづらさがなく、ストレスなく操作できた。日ごろ、ニコンの一眼レフを使っている人なら、すんなり使いこなせるだろう。

 オートフォーカスは、通常モードで約50cm、マクロモードにすれば約10cmまで近寄れるので、被写体に寄ってボケを生かした撮影や遠近感を強調した撮影も可能だ。ただし、オートフォーカスの速度は一般的なコンパクトデジカメ並みで、最新の一眼レフやミラーレス一眼と比べれば明らかに遅い。特に、マクロモードに切り替えた状態だとピントの動く範囲が広くなるため、時間がかかる傾向が強くなる。

華美な装飾のないデザインや塗装の質感は、高級コンパクトデジカメ「COOLPIX P」シリーズに似ている
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COOLPIXシリーズながら、メニュー画面は同社のデジタル一眼レフと同じデザインや操作方法を採用。主要なボタン類の押し心地や形状も、デジタル一眼レフに近い印象だ
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大型のモードダイヤルと設定変更用のダイヤルを備える。電源オンでレンズが飛び出す方式を採用するのが、各社の単焦点レンズ搭載高級コンパクトとの違いだ。スリムな本体もあって、可搬性は高い
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ふたまわりほど小さな1型のCMOSセンサーを搭載するミラーレス一眼「Nikon 1 J3」(左)と比べると、本体サイズは少し大きい程度にとどまる
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デジタル一眼レフと同じホットシューを備える点や、P/S/A/Mの露出モードをモードダイヤルでダイレクトに選べる点が、Nikon 1 J3にはないCOOLPIX Aのメリットだ
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本体の左側面に、スライド式のフォーカスモードスイッチを搭載。マクロモードにすると約10cmまで寄れるようになるが、オートフォーカスの時間は長くなる
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