現行の空気清浄機では、PM2.5のすべてに対応できない

シャープのPM2.5への対応表示
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 実は、シャープの加湿空気清浄機は、中国政府衛生部から「空気消毒機」としての認証を獲得。中国の公的機関の検査により、PM2.5において99%の除去率があるとの認証も獲得している。しかし、日本では、家電公取協のガイドラインに表示方法を統一している。

 一方、パナソニックの場合は、「パナソニックはフィルター性能ではなく、本体性能で0.3~2.5μmサイズ粒子を約98%以上キャッチ」とし、フィルター+本体の効果を前面に打ち出す。

 同社では、大きな粒子は前面のフィルターで止めることができるが、中国で使用していた空気清浄機では、フィルターの奥にある不織布フィルターにも細かい粒子が詰まっており、本体そのものの性能も重要であることを訴える。

 PM2.5は、2.5μm以下の微小粒子状物質の総称であり、そのサイズは、0.3μm以下のものまで含まれる。

 また、花粉よりもはるかに小さい微小粒子を指すPM2.5には、あらゆる微小粒子状物質が含まれるため、ウイルスや菌、カビ、ダニの糞といったアレル物質などさまざまだ。

 シャープのプラズマクラスターイオンや、パナソニックのナノイーといったイオン系技術による効能は、各社の試験機関を通じて実証しているが、PM2.5の場合、特定の種類の微小粒子を指すのではないので、すべてのPM2.5を除去するという言い方は到底できない。PM2.5とは、0.3μm未満の微小粒子や、あらゆる種類の菌を含めた総称となるからだ。

 つまり、現行の空気清浄機では、PM2.5のすべてに対応できないというのが基本的な考え方となる。

 空気清浄機メーカーや販売店では、PM2.5のすべてに効果があるという誤解がないように、消費者の理解を求めていく必要があるだろう。

(文/大河原克行)