番組メタ情報と組み合わせることで高度な検索を実現

小原:テレビにタイムシフトマシン記録もしくは予約録画してあるコンテンツの情報を、クラウドに取りにいっているということですか。

片岡:そうです。例えばAKB48がどの番組のどのコーナーに出演したという情報はクラウドにあります。それをブラウザーに表示するだけなら「ふーん……」で終わってしまうでしょう。でもその一覧からコンテンツを選んで決定ボタンを押すと、番組を再生できるだけでなく、該当シーンに直接飛べます。

 しかも、「当たるも八卦」ではなく、再生できるコンテンツに絞ったリストで検索結果を表示しています。テレビ内のコンテンツを把握しつつ、外部の番組メタ情報を組み合わせるということでピンポイントの再生を実現しているのです。

「AKB」のキーワードで検索したところ。番組内のコーナーだけでなく、番組中のCMにもヒットしているのが分かる
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リスト一覧を見ながら出演シーンをチェックしていける
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小原:クラウドにつながずに使える情報だけで番組を検索して再生しても、期待した内容と違ったら面白くないですよね。そこでクラウドにより詳しい情報を取りにいくことで、もっと現実に即したアクティブな情報を使って番組に出会えるということでしょうか?

片岡:そうですね。グーグルのような検索エンジンがない時代は、Webサイトをトップから見ていくしかありませんでした。今はキーワードで検索すると該当するページが出て、そこにすぐにジャンプできます。

 ある世代以降の人は、「キーワード検索」してWebサイトにアクセスするというのが当たり前になりました。年齢が上の世代も含めて、検索にはかなり慣れてきました。

 タイムシフトマシンなどが最たる例ですが、過去番組表を見て知っている番組を見るというのは、録画機の延長の使い方です。ところが新聞や雑誌などは、見出しを見ながら飛ばし読みしていきます。そういう文化とWebの検索は似ているんですよ。

 テレビ映像の“全録”だけではできなかった番組の高度な検索が、クラウドのメタ情報サービスを組み合わせることで実現できたのです。

 例えば「シーン詳細」を選ぶと、そのシーンの詳細情報が出てきます。そのシーンの関連情報、Webサイトの情報や楽曲情報などが表示されます。それらの情報をスマートフォンやパソコンに送信することも可能です。CDを購入するサイトのリンクがあれば、気に入った曲をスマートフォンですぐに買うといったことも可能です。

「シーン詳細」の画面に表示されている楽曲情報などをスマートフォンやパソコンに送信することも可能
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REGZA Z7シリーズから送信されたシーン情報の画面
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小原:番組のメタ情報というのはEPG(電子番組表)のそれではなく、誰かが入れているということですね?

片岡:我々はエムデータという会社のメタ情報サービスを利用しています。クラウドを経由して、この番組のこのシーンは誰が出演しているとか、どのような内容を提供しているといったことを教えてくれます。