伝統技術を生かした「男の日傘」!?

 ここ数年、ギフトショーで大きなスペースを占めているのが、伝統技術や工芸。伝統工芸の特集ブース以外にも、さまざまな地域の伝統工芸や昔ながらの技術を活かす試みが多く見られる。

 組みひもメーカーと若手デザイナーのコラボレーションによる「kumihana」(3000円~)は、組みひもで作った髪飾りを和装ではなく普段の服装の女性に付けてもらおうというもの。デザインを手がけた1人である河東梨香さんは、「日本独特の色のにじみを組みひもに生かし、微妙な色の変化を付けることで奥行きを感じさせるデザインにした」という、その髪飾りは、複数のひもを編んで作る組みひもの構造を利用して作られた、シンプルで深みを感じさせるもの。華麗でありながら派手にならないヘアアクセサリーに仕上がっている。パッケージがそのままレイアウトになるように考えられているのも面白い。

昇苑くみひも「kumihana」(3000円~)。写真はデザインを手がけた辰野しずかさん
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写真は同じくデザインを手がけた河東梨香さん。辰野さんと2人で細部に至るまで作り込んだそうだ
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パッケージングもデザイナーの2人がこだわったポイント。箱のままブーケのように使える
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 久留米絣を使った日傘を提案していたのが、「TUGU」というブランドの「男の日傘。」(3万円~)。久留米絣を作る工程で出てくる残糸をつないで織ったふっくらした布を使った日傘は、特に加工しなくてもUV(紫外線)を9割近くカットするという。その柄といい、男の日傘にとても向いた素材。取っ手をヌメ革で巻いたり石突きを太くしたりと、大人の男性に合う見事な日傘に仕上げられている。8本の骨を使っていて直径は開いたときに94cmにもなる、傘としてもよくできた構造(もちろん雨傘としては使えないが)。真夏に帽子だけでしのぐのは厳しくなった折、この日傘があればかなり助かる。

TUGU「男の日傘。」(3万円~)。久留米絣の残糸を手作業でつないで織った布を使ったもの
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取っ手にはヌメ革を巻くなど傘としても丁寧な作りで、開閉がスムーズで気持ちよい
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