※この記事は日経エンタテインメント!(11月号)の記事を転載したものです。購入はこちら

 冤罪で亡くなった父親の復讐を誓う美女を主人公とする最新サスペンス・ドラマ。2011年に全米で放送がスタートするや人気番組となり、シーズン2の放送も始まった。なぜ、これほど人気なのか?

無実の罪で父親を亡くした美女が仕掛ける復讐劇――全米大ヒット・サスペンスドラマの人気の秘密とは?

(C) 2012 ABC Studios.
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 父親を冤罪に陥れ、死に追いやった富豪とその関係者たちに、美しく謎めいた主人公が復讐していく。ニューヨーク郊外の高級リゾート地ハンプトンを舞台にしたサスペンス『リベンジ』は、2011年9月から全米ネットワークのABCで放送スタート。直後から、先の展開が読めないスリルに上流階級の華やかなライフスタイルなどが若者層と女性を中心に支持を集めて人気番組となり、全米では今年9月からシーズン2が放送中の話題のシリーズだ。

 高級リゾート地ハンプトンに引っ越してきたエミリー・ソーン(エミリー・ヴァンキャンプ)。どこか謎めいた彼女の本名は、アマンダ・クラーク。父デヴィッド・クラークは17 年前、冤罪でテロに関与したとしてFBIに逮捕され刑務所で死亡した。IT長者でデヴィッドのビジネスパートナーだったノーラン・ロス(ガブリエル・マン)の情報提供と父が遺した巨額の資産を得て、別人エミリーに生まれ変わったアマンダは、父を陥れた大富豪のグレイソン一族に巧妙かつ冷淡な方法で復讐を実行していく。

 エミリーの最大の強敵は、「女帝」の異名をとるヴィクトリア・グレイソン(マデリーン・ストウ)。一族に入り込むために、エミリーはグレイソン家の長男ダニエル(ジョシュ・ボウマン)に近づく。一方、自分の正体は知られていない幼馴染のジャック・ポーター(ニック・ウェクスラー)に秘めた思いを抱いているなど、恋愛をめぐる人間模様も複雑に絡み合っていく。

(C) 2012 ABC Studios.
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新旧女優対決が見もの

 主演のヴァンキャンプは、『ブラザーズ&シスターズ』の若手の人気女優。そのフレッシュな魅力に対して、迫力の女主人を演じるのは映画『ラスト・オブ・モヒカン』のマデリーン・ストウ。この2人の新旧女優対決が見もので、毎回が驚きの展開で視聴者を次のエピソードへ引き込んでいく。

 実はこの手の連続性の強いドラマは、近年アメリカのテレビドラマではなかなか成功例が少ない中、本作が成功した要因の一つとして挙げられるのが、視聴者を飽きさせない仕掛けがなされている点だ。

 第1話の冒頭で、エミリーとダニエルの婚約を祝う盛大なパーティーシーンが描かれるのだが、ここに至るまでの物語がその後語られていく。だが、終盤にさしかかるあたりで予想を裏切る展開にあっと驚かされる。エミリーが復讐をするという軸はブレないのだが、この仕掛けは斬新で作り手の優秀さを感じる。

 脚本と製作総指揮を手掛けるのは、『The OC』ほかのマイク・ケリー。映画『パトリオット・ゲーム』の大物監督フィリップ・ノイスが製作と2話の演出を手掛けている。

<シーズン1>レンタル中/DVD Vol.1発売中/コレクターズBOX Part1:10月24日発売、Part2:11月7日発売/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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