専用レンズの少なさは、一眼レフへのステップアップを重視したことの現れ

 EOS Mは、専用の交換レンズが2本しか用意されず、今後どのようなレンズを投入するかのロードマップも発表会では示されなかった。レンズ交換の楽しさを訴求しているにもかかわらず、専用レンズが2本だけでは物足りない。特に、入門者向けのデジタル一眼で人気のダブルズームキットに含まれる望遠ズームレンズがまだ存在しないのは厳しい。交換レンズのロードマップが示されないと、新しいレンズマウントの一眼にはなかなか手を出しにくいだろう。

EOS M専用の交換レンズの1つが、厚さを23.7mmに抑えたパンケーキレンズ「EF-M22mm F2 STM」(レンズ単体の希望小売価格は3万1500円)。35mm判換算の焦点距離は35mm相当で、35mm/F2.0の明るい単焦点レンズとして幅広いシーンで利用できる
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もう1つの専用レンズが、標準ズームレンズ「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(レンズ単体の希望小売価格は3万6750円)。35mm判換算の焦点距離は28.8~88mm相当で、EOS Kissシリーズなどに付属する標準ズームと同じ感覚で使える
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 レンズ関連は、「EOS Mを十分に使いこなせるようになれば、性能面で満足できなくなる日がいつか必ずやってくる。幸いにも、我々には一眼レフという財産がある。一眼レフにステップアップする際、EOS Mの専用レンズは利用できないが、EOS MでEFレンズを使っていれば、すべてそのまま使ってもらえる。EOS Mのダブルレンズキットには、EFレンズを使うためのマウントアダプターが標準で付属するので、さまざまな特徴を持つEFレンズとの組み合わせで撮影を楽しんでほしい。もっといい写真を撮りたい、という声に応えられるはずだ。もちろん、専用レンズもいろいろ検討しているが、ロードマップなどの詳細はまだコメントできない」(中村氏)とした。

マウントアダプターを利用することで、数多くのEFレンズが使えることを訴求する。もっとも売れ筋になるとみられるダブルレンズキットにはマウントアダプターを付属させ、お買い得感をアピールするとともにEFレンズの購入促進も図る狙いだ
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 専用レンズは、小型軽量ボディーのメリットを生かせる薄型のパンケーキレンズと、もっともよく使われる標準ズームレンズの2本を最小限用意。それ以外は、専用レンズを積極的に投入するのではなく、一眼レフへのステップアップ時にも継続して使えるEFレンズを利用してもらう方針のようだ。