楽天が7980円の電子書籍リーダー、「kobo Touch」を7月19日に発売する(関連記事)。アマゾンも6月下旬、近日中に「Kindle」を日本で発売すると発表した(関連記事)。

 昨年2011年は「元年」と言われながらも一般ユーザーへの普及が進まなかった電子書籍ビジネス。だがネット通販の二大巨頭が本格参入することで、ブレイクへの道筋が開かれそうだ。

 ただ既存の電子書籍ストアにとっては、アマゾン、楽天の参入は大きな脅威になる。各社はどう対抗しようとしているのか、戦略を追った。

格安書籍リーダーで「全面対決」するBookLive!

 アマゾンKindleや楽天kobo Touchに全面対決を挑む形になるのは、凸版印刷のグループ会社が運営するストア「BookLive!」だ。

 BookLive!は2011年にオープン。パソコン、スマートフォン(iOS、Android、Windows Phone)、タブレットなど複数端末で書籍を購入、閲覧できる。

 BookLive!は7月、自社ストアの電子書籍を直接購入、閲覧できる専用リーダーをこの秋をメドに発売すると発表した。Kindleやkobo Touchと同じく、専用端末と販売ストアとを組み合わせて、読者が電子書籍を利用しやすい一貫性のあるサービスを目指す。

 新端末はKindleやkobo、ソニーReaderと同じく、白黒表示の6インチ電子ペーパーを採用し、文字数が多い書籍の表示に向く。機能の詳細は明らかにされていないが、試作機を見る限りでは、無線LANなどの通信機能を備えるモデルとなると予想される。

 気になる端末価格もまだ未公表。ただし「アマゾンや楽天を意識した価格設定にする」(BookLive!)。7980円というkobo Touchと同等の格安価格になる見通しだ。

 現時点で楽天を上回っているのは、対応する電子書籍の品ぞろえ。koboが発売開始時に日本語コンテンツを3万冊用意する(そのうち1万冊が青空文庫などの無料コンテンツ)のに対し、BookLive!にはすでに8万冊以上の書籍が用意されている。ストアを先行して立ち上げたアドバンテージがある形だ。

BookLive!専用の電子ブックリーダー。6インチの電子ペーパーを採用
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電子ペーパー画面は、斜めからでも文字がクッキリ見える
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端末のボタン部分。「書店」ボタンが配置されており、ワンタッチでストアを訪問できるように
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ストアの販売ランキングを表示
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