エビフライの尾は四角い

膨大な数の絵文字のリニューアルに取り組んだ栗田氏

 今回のauの絵文字リニューアルでは、auにしかない絵文字についても栗田氏がすべてを監修し「ドコモ風」にアレンジ。実際のデザイン作業はバンダイナムコゲームス社内のチームが担当した。デザイナーに細かな指示を伝える際には、Googleの画像検索が活躍したという。「ビリヤードのキューは先端が黄色いものが多いとか、エビフライの尾の部分は四角くカットされていることが多いとか、小さな絵文字を一目で理解してもらうために必要な要素をつかむことができた。iモードを準備していた当時は、こんな便利なものはなかった」(栗田氏)。


今回のリニューアル作業はデザインチームとの二人三脚。時には手書きラフを用い、具体的にデザインを詰めていった
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 今回のリニューアルで、主要な携帯電話会社のほとんどで同じ絵文字が使えるようになる(イー・モバイルとウィルコムはすでにドコモの絵文字に統一済み)。あらゆる絵文字がキャリアをまたいで正しく送れるようになるわけではないし、iPhoneシリーズやソフトバンクの携帯電話はそもそも全く異なる絵文字を採用している。だが、こうした問題も徐々に解決されていくだろう。

 自らの考えた絵文字が日本中の人々に使われる、という奇跡を目の当たりにしてきた栗田氏。あとは、「日本の絵文字が業界標準(ユニコード)として採用され、世界中の人が使ってくれたら、とは思う。実際、多くの絵文字は国をまたいでも通用すると思う。シンプルなので」(栗田氏)。

(文/有我武紘=日経トレンディ)