ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)子会社で音楽チャンネル「MUSIC ON! TV(エムオン!)」を運営していたミュージック・オン・ティーヴィと出版社のソニー・マガジンズが4月1日付けで統合した。

 新会社のエムオン・エンタテインメントが模索するのは、メディアの形態にとらわれない新たなコンテンツ事業展開。例えば旧ソニー・マガジンズが発行していたアニメ音楽誌「リスアニ!」は4月、テレビ番組の「リスアニ!TV」を開始。従来から展開していたライブイベントである「リスアニ! LIVE」や新設したウェブサイト「リスアニ!WEB」なども活用しながら、アニメソングを核にしたコンテンツビジネスの拡大を狙う。

「リスアニ! TV」は、TOKYO MXやMUSIC ON! TVで放送されている。リスアニ!のウェブページと番組キャラクター(右)
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 4月末には、東京と大阪に相次ぎオープンするZeppのオープニング公演をZeppライブエンタテインメントと共催する。ZeppライブエンタテインメントはSMEのライブ企画部門とZeppを運営していたSME子会社のホールネットワークとが統合して社名を変更した新会社。グループ会社との連携も強めて、新たな事業モデルを探る。

 スカパー!やケーブルテレビなど向けの音楽専門チャンネルと音楽雑誌「PATi・PATi」やデジタル家電情報誌「デジモノステーション」などを発行する2社が統合して生まれる新たなビジネスの可能性とは――。旧ソニー・マガジンズの社長で新会社の取締役 兼 執行役員専務である村田茂氏に聞いた。

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――2社を統合した狙いは?

エムオン・エンタテインメント取締役 兼 執行役員専務の村田茂氏

村田茂氏(以下、村田氏):「新しいビジネスの創出は、紙の雑誌と放送、ネット、そしてライブなどのリアルな場の4つがうまく環流していくところにポイントがあると考えた。スマートフォン向けの放送局も出てくるなどメディアを取り巻く環境は大きく変化している。出版や放送といった従来の枠にとらわれずに新たなコンテンツ事業を展開したい。例えばアニメ音楽誌の『リスアニ!』は、新会社でテレビ番組『リスアニ!TV』も始めた。これまでもトークショーやライブなど様々なイベントをやってきており、昨年末には武道館でのライブも実現できた。オリジナルグッズ販売も続けている。ライブイベントを開けば、会場ではモノが売れる。今後より良い環流を作っていければと思っている」

昨年12月4日に武道館で開催されたリスアニ!LIVE (C)リスアニ! LIVE 2011
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