タッチパネルの構造も“感圧式”から“静電式”へと変化

 スマートフォンの操作が“ペン”から“指”へと変化したことで、タッチパネル自体の構造も大きく変化している。

 ペン操作が主流だったころのスマートフォンに搭載されていたのは、抵抗膜方式など、一般に“感圧式”と呼ばれる方式のタッチパネルであった。この方式は、パネルに加えられた圧力を基に触れられた位置を検出する仕組みで、パネルを“押す”ことで操作するという特徴がある。

 一方、指による操作が主流の現在のスマートフォンに搭載されているのは、一般に“静電式”と呼ばれる静電容量方式を採用したタッチパネルである。指などで触れることにより起きる表面の電流変化を感知して位置を検出するもので、パネルに“指で触れる”ことで操作する点が特徴となっている。

 感圧式は、パネルにある程度力を入れて押さないと反応しないが、静電式では指で触れるだけで感知するので反応がよい。フリックやドラッグなどの操作をする際も、静電式ならば意識して力を入れる必要がない。こうした操作性のメリットから、最近のスマートフォンのタッチパネルは静電式が搭載されるようになったのである。

 だが、静電式にも弱点はある。感圧式は圧力で判断するため、何を使って画面を押しても反応してくれる。だが、静電式は電流が流れるものにしか反応せず、電流を流さないもので触れても反応しないため、基本的に指以外では操作できないのだ。

 静電式のタッチパネルには、ある程度面積のあるもので触れないと正しく感知できず、誤動作しやすいという弱点もある。そのため、静電式を採用したタッチパネルの多くは、多少太さがあるもので触れないと反応しないことが多い。最近市販されている“スマートフォン対応ペン”の多くが、一般的なボールペンなどと比べて先がかなり太くなっているのは、静電式ならではの弱点が影響しているのである。

NTTドコモの「ARROWS Kiss F-03D」のように、ペンが付属するスマートフォンはこれまでにいくつか登場しているが、静電式タッチパネルの特性上、ペン先は太くせざるを得なかった
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